概要
島津武士団に所属している、跡継ぎ候補の兄弟たち。
主に鬼鉄刀の扱える「秋弘、春久、夏樹、時雨、忠雪、冬家」の6名を差す。
六人兄弟にはみな「春夏秋冬」が名前に含まれており、当主の息子にあたる三名にはそのまま季節があてがわれ、庶流の三人には冬、および冬にまつわる季語があてがわれている。
作者の手書きブログにおいて、「陽キャの不良集団」と、キャラクター設定像に書かれていたり、作中でも淡路島編きっての柄の悪さを出している。
兄弟構成
- 春久(はるひさ)
島津家長男。夏樹は弟、秋弘は異母弟にあたる。
過去には大友家の姫とは許嫁関係にあったり、「久」の字を受け継いでいることから、島津家嫡子として期待されていた。
秋弘に劣等感を抱いている様子が作中では色濃く出されていたり、長男という立場と自身の夢、そしてそれを叶えることができない運命に翻弄されている。
名前に含まれている季節は「春」
- 秋弘(あきひろ)
島津家次男。春久、夏樹とは異母兄弟。母が島津において位が一番高いが、それを鼻にかけることもせず、また、異母兄である春久を非常に慕っている。
武士になってからは、兄の夢を「奪い取った」と称し、己がきちんと全うすることにこだわりを見せる。また、一見冷酷な態度であるためほかの兄弟からはすっかり勘違いをされているが、本人なりに兄弟たちを気にかけている。
名前に含まれている季節は「秋」。
- 夏樹(なつき)
島津家三男。春久の弟で秋弘とは異母兄弟。妾腹の三男坊であるためか、春久、秋弘に比べ自由奔放な部分が見られる。
作者の手ブロにおいて、春久の元・許嫁である「大友まりん」にドブスと言い放った後に突き飛ばされた際は、「兄上~っ!あいつがぶった~!」と泣きついたりと、弟気質の色が濃く出ている。
名前に含まれている季節は「夏」。
- 時雨(ときさめ)
島津家庶流。忠雪の双子の兄。作中では常時煙草か煙管を咥えていることから、愛煙家であると思われる。
手書きブログや、忠雪とのやり取りから、兄弟の中でも気性の荒い性格である。感情的になった際冬家に諭される場面があったり、秋弘をきつくにらみつけたりする場面が描かれている。
名前に含まれている季語は「時雨(しぐれ)」。
- 忠雪(ただゆき)
島津家庶流。時雨の双子の弟。時雨と同様、作中では煙草を咥えているシーンが多く描かれている。
手書きブログや、コミックスのおまけ漫画から、女性に対する理想の高さがうかがえるほか、理想と現実の違いによるショックから号泣をしたりしている。
名前に含まれている季語は「雪」。
- 冬家(ふゆいえ)
島津家庶流。妹が一人いる。5人のなかで唯一母方の家が違うこともあり、比較的中立的な見方の出来る人物。
夏樹や時雨をなだめる場面や、おまけ漫画では春久と共に夏樹たちの迎えに行ったりしている。兄弟の中では序列も低いためか、世話焼きな一面を多く見せている。
名前に含まれている季節は「冬」。
幼少期
刀の試しが行われるまでは、6人で仲良く陣形を考えている様子がうかがえる。
当時は誰しもが春久の魂色は赤であり鬼にトドメを刺す役目なのだと考えていたが、元服後の刀の試しにおいて、秋弘を除く5人の兄弟は青の魂色だったことからその待遇が大きく変わる。
作者の手ブロにおいても、幼少期は仲の良かったと思われる場面が描かれている。魂色によって変わった勢力図で、いかに兄弟関係がこじれたかが容易にわかる。
淡路島編
上杉連合の傘下・島津武士団として淡路島の鬼退治に参加している。
作中では、作戦の途中島津の兵は脱走、撤退してしまうが彼等兄弟のみは残され、最後まで鬼退治に参加することとなる。
若年層のみが集められた第一小隊(島津小隊)に所属。淡路島編後編では、別動隊として行動している。
彼等が淡路島にて戦う理由は、家督の継承であり、島津の家で生き残るためでもある。本編においての島津は、多嘉久が秋弘から権力と人望を奪われることを危惧し、新たな妾とその息子(養子)に家督を継がせようとしている。そのため鬼鉄刀が扱え、正統な後継者である秋弘をはじめ島津家の兄弟たちは身内から疎まれている。