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人物

明るくて底抜けな元気を持つ熱血少年。武士に憧れているが、鬼が世界を支配し武士が悪者と言う作中の世界観から幼馴染の小次郎からは「武士が正義と言うのは作り話」と言われているがそれでも武士が英雄だと信じている。

当初は鬼神に仕える為にという周りに流される形ではあったのか不本意に鉱夫養成所にて首席鉱夫として周囲からエース的な高評価を受けていたが、本当の夢が「武士」である事を言えば、周りから引かれたり仲間外れにされるのを恐れてその夢は心に収めていた。しかし、入山式(鬼のいる山である竜山鉱山に行く事)にて自分の信じていた事が正しいと知り、改めてその場にいる者達すべてに「自分の本当の夢が"武士"」である事を堂々と明かし、小次郎と共に「最強の武士団」を作る為に旅立つ。

性格

明朗快活な熱血漢という少年漫画の主人公の王道をそのまま形にしたようなもの。

その一方で、武士団の団長の座を平然と小次郎に任せる等、出しゃばりで考えなしという訳でもなく、時として冷静さを垣間見せる一幕もある。

また、上記の経歴からも分かる通り、周囲と異なること、周りから浮くことを何より恐れており、そのせいで自分の思いを明かせず歯がゆい思いをしたり、周りに合わせて態度を二転三転させる様を小次郎に指摘されて何も言い返せなくなる等、自分の首を絞めてしまう場面もある。

鉱夫学校で禁欲生活を強いられてきた結果、女性教師達でその情欲を発散してきた影響で極度の年上好き

逆を言うと、同年代以下の女性にそういった感情を抱くことは皆無であり、それについて服部つぐみから内心不満に思われていた。

戦闘能力

養成所に居た頃は石堀のフリをして、剣術の修行に励んでおり、自前の鶴橋型の刀を武器として戦っていたが、竜山鉱山での戦いにてその鶴橋型の刀は破壊されてしまう。

使用技

鐘巻一心流抜刀術(かねまきいっしんりゅうばっとうじゅつ)

  • 千旋烈斬剣(せんせんれつざんけん)

鶴橋型の刀の後部を地面に差し込んだ後、敵に向かって大きく振りかざす。

出自と過去

彼の家は、元々竜山町でありふれた農家であった。

両親ともに武士への差別意識を持っていなかったことから家族ぐるみで小次郎達と関わってきたのだが、幼少期に両親が流行り病で死亡。

町の掟で親戚の家に世話になったが、武士に優しく接してきた姿を「不信神者」と罵られたことで厄介払いに合い続け、最終的に辿り着いた家庭でも世間体を気にされて「何もするな」「外では話しかけるな」と、完全に居ない者として扱われるようになった。

そんな誰にも好意を向けられず、必要ともされない生活にも耐えかねたある時、小次郎の父親である自斎に石を投げろと命令される。

一度は躊躇うも、既に心が疲弊していたことや周囲に焚き付けられたことで思わず投げてしまった上「武士の生き残りなんて皆死んじまえばいいんだ」と心にもないことを発言してしまった。

その夜、このことを自斎に謝りに鐘巻家に向かい、そこでのやり取りを経てそのまま自斎に引き取られた。

これ以降、武蔵は本心を押し殺してでも周囲に溶け込む道を選んでいった。

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