CV/羽多野渉
人物
五傑将の一人である徳川翼の臣下の一人で、服部つぐみが所属していた武士団「小雨田武士団」を率いる男性。武士団の本拠地である五月雨城の面々を家族同然に思うと言った心優しい好青年で、つぐみの事も実の娘同然に可愛がっている。
一見人当りがよく信頼も厚いが…
※ここから先ネタバレ注意
実は人当たりの良さは彼の持つ感情のほんの一部に過ぎず、彼の本性は残虐かつ独裁力を使って城の面々を支配していた野心家であり、部下や民達を私服や名誉欲を肥やす為の道具としか思っておらず、それについて一切の良心の呵責も働かないサイコパスである。
彼を含む小雨田武士団は今まで幾度となく鬼との戦を切り抜けてきているが、その為には非力で戦力を持たない子供や女、更には老人までも兵士として送り出していた。
しかも、英雄本人は「戦いの喜びと名誉を教えてやりたい」等と、彼らの辛さや恐怖心を一切理解していないどころか自身の身勝手な価値観を当然のように押し付けている。
人望の厚さや信頼を得ているのも実際には彼自身がつぐみを始めとするすべての民を暴言と圧力で脅し、無理矢理言い聞かせているに過ぎなかった。
どうやら身寄りのない子供達を引き取って面倒を見ていたようだが、それも結局は自分にとって都合のいい手駒にするつもりしかなく、自分に楯突こうものなら追放をちらつかせている。
木霊鬼の大群の接近に際し、総動員令を掛けて農民まで駆り出そうとしたが、武蔵や鐘巻小次郎の後押しを受けたつぐみに反抗された末に交戦。
彼女の手の内を熟知していた為に一度は優位に立って見せしめのように嬲るが、覚悟を決め、領民達を守ろうと再び立ち上がった彼女に押された末に敗北。
その姿を見られたことで領民を逃がされてしまい、自身の城と領地も木霊鬼に蹂躙されて壊滅。
「武士団は家族じゃなかったのか…?」等と身勝手に零しながら、自身の野望が果たされなくなったことを嘆いた。
その後、自分の築き上げた何もかもを失ったことで半ば廃人と化し、布団の中に引き籠って余計につぐみに縋るようになった為、これを危険視した武士団の老婆によって彼女は武蔵達に預けられることになった。
関連タグ
鷹岡明、神堂大道:人当たりが良いように見えて、本性が残虐な人間のクズ繋がり。
ジャスティス・ラブ:自分の治めている地域の住民に対して圧政を敷いており、自分の意見に盾突くものなら暴力的な手段を使う独裁者繋がり。