概要
『洗脳くん編』(第26巻~第28巻)で登場する青年。
表向きは人当たりの良い爽やかな好青年を気取っているが、その本性は類まれな人心掌握術を持ち、他者を完全にマインドコントロールして洗脳し、非人道的行為を行わせる人の命を虫けらのようにしか考えていないサイコパスそのもの。
アメとムチと称して自身を神格化させ、さらには選択肢を提示してさも洗脳した人物本人が選択したかのように言葉巧みに操っていた。
『ウシジマくん』シリーズの中でもぶっちぎりの危険人物であり、悪役総選挙でもベスト3入りしている。
モデルは北九州一家監禁殺人事件の主犯、松永太。
人物
町に雹が降った日に、結婚を焦るOLの上原まゆみに傘を差しだす形で登場。
紳士的に接触して上原家のトラブルを解決していき、さらにはすでに洗脳して支配下に置いているまゆみ行きつけの占い師、勅使河原と共謀してまゆみの運命の相手であるかのように見せかけて上原家に取り入る。
それと同時に邪悪な本性を現していき、まゆみの社会的信用を落とすような家庭内暴力を振るうようになる。
目的は上原家の資産であり、すでに洗脳されている松田家の人間とともにアパートの一室にまゆみを含めた上原家の面々を監禁。死体の損壊や遺棄などの犯罪を行わせ、最終的には「上原家全財産没収計画」と称した資産の横取りを狙っていた。
末路
計画は順調に進んだかのように見えていたが、みゆきに片思いしていたヤクザの柏木羊山が事の発覚を恐れたまゆみの母、和子と妹のみゆきが殺害するという予想外の事態が発生。
柏木の遺体を解体させるが、計画の最終段階である上原家の不動産売却が難航し、事を焦るあまりまゆみの父で資産家の上原重則を追い詰める為にさらに苛烈な拷問を行うが、その結果、重則は死亡。財産没収計画は頓挫してしまう。
仕方なく、上原家の人々を全員始末して逃亡を試みたが、まゆみの妊娠が発覚と彼女に施した洗脳が解けかかる。さらには逃亡資金を集めるために出稼ぎに出させたまゆみがカウカウファイナンスを使ってしまったため、丑島たちが介入。
最終的には丑島たちの集団リンチと拷問を受け、資産と車を没収される。
さらにはみゆきの元夫で、拷問の末精神崩壊したかと思われていたカズヤが段ボールハウスの中に自らの血で毎日の拷問を記録しておりそれが決め手となって逮捕。
裁判では死刑判決を下されたものの、同じく裁判にかけられた者たちが各々の罪を認める中で見苦しくもただ一人上告したという。その後の動向は不明。
演者
実写版:中村倫也
Youtube版CV:伊藤タカユキ