概要
『バイトくん』編(1巻)で登場するフリーター。29→30歳。高卒。
専門学校中退後、家を出て親の仕送りと週4日のバイトで生計を立てていたが、それらをパチスロで溶かしてしまう、後の更生前の宇津井優一と同様の典型的なダメ人間。ついにはバイト先の後輩からバカにされてバイトを止め、果てには丑嶋馨が仕切る闇金業者「カウカウファイナンス」に手を出してしまう。
人物
理想だけを追い続け、それを現実にするための努力や下積みを行っておらず、パチスロばかりして借金を抱え、そのことを棚に上げて自分を「天才」と称する、いわば「遅めの中二病」(裏を返せば、「見苦しさの天才」なのだが)。
周囲の人間を心中で見下している非常に傲慢な性格だが、見下しているヤンキーと争う気はなく反対に弱そうな相手には大きい態度をとる小物である。おまけに、バイト先の同僚からは「年上のクセに全然仕事出来ない」と陰で嘲笑され、「たまにタメ口で訊くと露骨に嫌な顔をする。その年でアレだったらヤバい。オレだったら死んでる」、「(池田のような)自分たち以下の人間見ていると、まだ自分たちがマシに思えるから、あの人(池田)の存在に感謝している」と皮肉られた。
専門学校を中退後、一人暮らしを始め、週4日のバイトと仕送りで生計を立てるが、上述の通り、バイトを止め、パチスロで借金を抱え、果てには「カウカウファイナンス」に手を出し200万円の借金を上乗せしてしまう。最終的には親に100万円を肩代わりさせるハメになり、それでもなお100万円の借金が残るというどんづまりに陥る。そして遂にはガスも電気も止まり、家賃すら払えなくなってしまう。
そんな現状の中、不安しかない未来、ただの一度も夢に挑戦しなかった自分、何も支えのない人生に疲れ果てて駅のホームで投身自殺を図る。
しかし、飛び降りる寸前に丑嶋に「生命保険に入ってからにしろ」「返済がまだだぜ」と止められ、嗚咽混じりに泣き崩れる。
そのまま「ナニ泣いちゃってンの?」と胸ぐらを掴まれ、どこかに連れ去られて行った。
その後、丑嶋によって残りの借金100万円(+紹介料30万円)を返済するために、山奥のタコ部屋に送られ日給3000円の仕事(現場系の重労働)をさせられるが、そこで働くことに生き甲斐を見出したのか、終盤で一皮むけた清々しい爽やかな笑顔を見せた。
仕事仲間達との関係も良好な様子で、先輩と思われる中年の男から冷たいお茶を貰って一緒に休憩していた。
丑嶋は「金さえ回収できれば、池田はどうなってもいい」と言っていたが、作中では内臓を売るのかと怯える彼に「そんなのどこの誰に売るワケ?」と遠回しに否定する、自殺を止め、駅のホームで泣き崩れた池田を笑った野次馬達を「ナニ笑ってンの?」と睨みつけ追い払うなど、理由は不明ながらなにかと気にかけていた様子が見られる。池田も結果的には丑嶋によって救われたことになった。
関連タグ
宇津井優一 - 池田と似ているが、こちらは異なった経緯で更生している。