CV:青木瑠璃子
概要
軍国ホログラードでアダマスの部下の一人。全身から口元までほぼ黒づくめの姿をしている。
「ファントム」のアスタリスク所持者であり、任務時には性別や年齢を偽るほどの変幻自在の変装術を使いこなす。
他の部下が個人の思惑で使える中で、彼女はアダマスに好意を抱いており、全てを捨てる覚悟で仕えている。その執着は、事実上彼の側近として常に控えているエドゥナを「女狐」と称する嫉妬の言葉からも伺える。
担当としてはサヴァロンの動向を報告するのが主な任務であるが、彼女自身がどのような形でサヴァロンの情勢を監視できていたかは物語中盤まで不明だったが、その真相は4章から明らかとなる。
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キキョウ・コノエ…「忍者」のアスタリスク所持者。ジョブと共に女(くノ一)キャラで隠密行動が主な任務である点が共通している。
事の真相(ネタバレ注意)
彼女の正体は、サヴァロンの評議会の故シルバ評議員の娘メアリ。サヴァロンの出身である。
父をバーナードの手の者に殺された後、復讐のため出国してホログラードに身を寄せ、スノー評議員を殺し、彼女になり変って潜伏し任務を行っていた。
4章でホログラードがサヴァロンに従属を迫った際、評議会は従属賛成派と抗戦派に割れたが、その後抗戦派の評議員2人が死亡。自殺と考えられたが、抗戦派であったことから光の戦士一行とポールはホログラードの手の者に殺された可能性が高いと考える。
評議会の許可を得てアンドロの助言を仰ぐことにしたポールに同行した一行は、地下牢でポールに扮装した女暗殺者と遭遇。
ポールがアンドロに会いに行くことを知っていたのは評議員だけだったことから暗殺者は評議員の中にいると考え、暗殺者が撤退時に落とした首飾りから繋がりを洗い出す。
・首飾りに残っている匂いは鹿の匂いだった
・スノー評議員からムスクの匂いがした
以上から、光の戦士はスノー評議員が首飾りの持ち主=暗殺者と判断。セスに名指しされ、自分が暗殺者であることを見抜かれたモーラは正体を明かし、ポールを暗殺すべく襲ってくる。しかし数多のアスタリスクの力をもって数々の死闘を潜り抜けてきた光の戦士の敵ではなく、敗れて自害した。
知られざる一族
光の戦士の活躍によりモーラは自害に追い込まれ事件は解決したが、モーラがホログラードの下で復讐を企てたのには彼女の出自に理由がある。
メアリ(モーラ)及びシルバは隠密の家系であった。元々サヴァロンでは難事があった際には隠密の一族が誰にも知られることなく自らの手を汚して解決に導いて国を守っており、そのために過去には先祖が国を守るために他人を殺めることもあった。
メアリもそのことを父シルバから聞かされていて、シルバからはメアリを「こんな運命に巻き込んですまない」と謝られていたという。メアリは運命を決められながらも一族の絆を誇りにしていたようだ。
しかしそれが国にとっては都合が悪くなり、バーナードと結託してシルバを殺したのだった。
誇り高き隠密の血統を虚仮にされたメアリは国への復讐を企て、メアリの名を捨てサヴァロンを出国したのだった。