ふっかつのじゅもんがちがいます。
概要
FC版ドラゴンクエスト1,2で登場したゲームを再開させるためのパスワードのこと。
1ではラダトームの王様から、2では教会でふっかつのじゅもんを聞くことが出来、ゲーム再開の際にふっかつのじゅもんとして入力することでその場から再開することが出来る、というシステムでありセーブというものをカセット容量の都合上実装できなかったことから採用されたシステムである。またドラゴンクエストだけに限らないがパスワードさえ知っていれば友達の家の別のカセットなどでデータを再開させることも可能であったのはメリットと言えよう。
みんなのトラウマ
とはいえ、ふっかつのじゅもんのデメリットは何と言っても毎回ゲームを中断しようと思う度に長いひらがなの文字列を紙などに写す必要がある点であった。1では最大20文字であるが2では最大52文字となっており濁点なども混じる中、それを一字一句間違えずに写すことが求められたのである。そして不運なことに一文字でも誤っていると……。
このようにゲームが再開出来ない、という羽目になってしまう。しかもファミコンという低解像度のハードであるため「ぬ」「め」などのように似通っているものや「ぱ」「ば」等濁音と半濁音を誤って記すというケースも少なくなく多くのプレイヤーを苦しめたことでは無いだろうか。
更に現代であれば写メを撮ったりデジカメで撮影すればいい、と思うかも知れないが時代は1980年代、そんなものがあるわけもなかったのである。
ドラゴンクエスト3以後はセーブシステム(ぼうけんのしょ)が追加されたためふっかつのじゅもんを写し間違えるという悲劇は起きなくなったが別の悲劇が起きる可能性が生まれた。どちらがいいかは人それぞれかも知れない。