概要
ウガリット神話などに登場する西アジアの女神。神々の女王とされる。
元々シュメールでは天界の王アンの子マルトゥ(アムル)の配偶者であり、
高位の神格だった。
ウガリットにおいては最高神イルの妻であり、神々の母とされる。アーシラトとは 海を行く貴婦人(rbt aṯrt ym [rabbatu ’āṯiratu yamma])の略称で、神話によると彼女が海辺で暮らしている事が語られている。
別の呼称として 神々の生みの親(qnyt ilm [qāniyatu ’ilīma] 直訳すると『神々の創造神』)がある。またイラト(ilt [’ilatu])とも呼ばれるが、これは本来「イル」の女性形で、普通名詞としては「女神」の意味。しかし、女神の中の女神としてのアーシラトを指す言葉として、固有名詞的に用いられる。また、このイラトという名はアラビアの女神アッラートの名と語源を同じくする。
旧約聖書にも異教の神として登場し、ヘブライ語形アシェラ(אֲשֵׁרָה [’Ă šērāh])の名で現れる。カナンでは豊穣神バアルの妻とされ、豊穣の女神として崇められた。
ヘブライ人たちは当初この女神を敵視したが(出エジプト記第34章第13節)、カナンの地に入植すると自らも崇め始め(士師記第3章第7節ほか)、聖なる高台と呼ばれるカナン式の礼拝所で祀った。
彼女は、森林地帯では枝を落としてまっすぐにした常緑樹を依代に祀られていた。
これは樹木信仰に基づくものである。また、木の生えない荒れ地等では代わりに杭を依代にした。
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女神転生シリーズ
※メイン画像も
敬称でアシェラト様と呼ばれることも。
詳細は →地母神アシェラト