概要
銀河帝国ローエングラム朝の軍人で階級は大将、後に「ウォルフガング・ミッタ-マイヤーの忠実な後継者」として名声を博すことになる。
帝国軍宇宙艦隊司令長官・ウォルフガング・ミッターマイヤー元帥麾下の若手将校で、ミッターマイヤーに従い数多くの戦いに従事した。
ドロイゼンとともに他の艦隊からの移籍組でないミッターマイヤー麾下生え抜きの将(ミッターマイヤーが上級大将であった時代から分艦隊司令官を務めていることが確認できる)であり、その中でも最も出世した人物である。
妙に勘がいいところがあり、上官の親友であるオスカー・フォン・ロイエンタールがいずれ敵になるのではないかとの疑念をもち、おぼろげに警戒、降伏した自由惑星同盟の首都星・ハイネセンの占領時には麾下の艦隊に戦闘配備を取らせるなどして、ロイエンタールに苦笑させている。
ミッターマイヤー艦隊の前衛を務め、回廊の戦いではダスティ・アッテンボローと互角に戦い後にミッターマイヤーの後継者と称される実力者となったようだが、マル・アデッタの戦い以前の時点では若くまだ思慮が浅い面が有り、大将級の武官の中でもその実力がトップでないことを自覚する発言がある。
主要提督との間の実力差は相当に開いており、ヤン・ウェンリーやオスカー・フォン・ロイエンタール相手には苦杯を嘗めている。
特にロイエンタール相手にはレマー中将以下の艦隊の主要な指揮官を全滅させられ自身も殺されかけている。
その苦戦した相手の一人ヤンが地球教によって暗殺された際には、戸惑いを隠せない様子で「なんかこう、宇宙の半分が空虚になってしまったような気がします。(中略)昼が昼であるために夜を必要とするように、わが軍にはあの男が必要だったのではないでしょうか」と述べている。