否ッ! 断じて否であるッ!!
CV:若本規夫
好きなライフスタイル:太く長く、猛々しく
嫌いな空気:平時における閉鎖感
人物像
終末の四騎士ナイトクォーターズのリーダーにして「蒼の騎士」
冷静な判断力と激情的な言動を放つ性格であり、知略的な作戦を取るかと思いきや無茶苦茶な手段を取るなど部下(主にゼット)は振り回さられている模様。それでもどんな手段を取ろうとも「我は死なない。絶対たる支配者の我に敗北などない」と豪語するほどの自信家でもある。
それも全てはファルガイアを第二の故郷とするためで、強者のみが支配、統治すべきだと考えている。
強さで言えば、かつて1000年前の大戦時には多くの守護獣を屠ったことがあり、現に守護獣たちの力を借りロディたちをフォトスフィアへと転送するところを魔槍の一閃で食い止めている。
その点で言えば「最強」と謳われるベルセルク以上か同等なのかもしれない。
容姿
WA1では青を基調とした全身甲冑を纏っており、兜から顔下の部分が少しだけだが人間の顔が見えている。WA3でも同じく、鎧を纏っているものの左手が魔獣のような鋭い爪をしている。
次作品のWA:Fになると、ついに顔の部分も見えなくなり、完全に鋼鉄の鎧に包まれたデザインとなっている。
三作品それぞれ鎧のデザインがバラバラだが、すべて共通しているのは魔槍「グラムザンバー」を持っていること。WA:3だと「グラムザンバー・ネメシス」
※ここから下は、ネタバレになるので読まれる際は注意して下さい
経歴
――前半部分
1000年前の大戦で封印され、現在では伝承の彼方に記録を残すだけの存在『魔族』
しかし、1000年も経った為か封印が弱まわり復活する。そして再びファルガイアを手中に収めるべく魔族の盟主であるマザーの復活に行動を移す。
まずアークティカ城を陥落させ「繭」ことマザーの本体を取り戻す。
だが、肝心の心臓が三つに裂かれていることを知った為、エネルギー供給のための「涙のかけら」を入手するべくベルセルクを使いアーデルハイドを襲撃させた。
次にマザーの心臓を守護する守護獣(ガーディアン)の要石の破壊へと手を向ける。それも全て成功すると、ようやく魔族の盟主マザーが完全復活し、歓喜するジークフリードだったが……。
ジークフリードたち魔族の故郷である「魔星ヒアデス」は、マザーの手により滅ぼされたことを知る。
さらにマザーが考えているのは、すべてにおいての破壊のみでジークフリードの願うファルガイアの支配などではなかったこと、そして全てが終わったあと魔族たちは全員マザーに喰われてしまうことも聞かされる。それを聞いたジークフリードは、手のひらを反すが如くマザーを見限り始める。
魔族の居城「フォトスフィア」へと乗り込んだロディたちを「青のローブ」姿で接触し「涙のかけら」のもとへ案内したばかりか、セキュリティロックが掛けられた扉も解除するなどロディたちの手助けをし始めた。ジークフリードを始め、他のナイトクォーターズを警備として配置しなかったのもマザーを秘密裏に裏切っていたからである。
また、あわよくばロディたちとマザーの双方をフォトスフィアごと海底へと沈ませる予定だったがロディたちだけは助かり、一方のマザーは滅んだ。
結果はどうであれ目的の半分であるマザー消滅は成功したため、そこで改めてファルガイアを賭けての「敵同士」として登場しロディたちの前に名乗り出る。
――後半部分
ジークフリードは、自ら招き寄せたロディたちを次元移動要塞「ゲートジェネレイター」内で迎え討つことにした。死闘の末、ロディたちは勝利するもジークフリードはゲートジェネレイターを暴走させ、ロディたちを亜空間に閉じ込めるようゼットに指示する。
ブラックホールのように吸い込まれていくジークフリードは、ロディを道連れにしようと鋼鉄の鎖をロディの腕に絡ませる。しかし、ロディが自らの腕を斬り落としたことに流石に驚き、そのまま次元の彼方へと消えていった。
目を醒ますと、ジークフリードが居たのは海底に水没した「フォトスフィア」内だった。
まさか自身が裏切ったマザーの場所に出るとは思わず皮肉笑いしながら脱出しようとしたとき何処からともなく聞こえるマザーの声が響き渡ると、背後から肉の塊のようなものがジークフリードを襲い、そのまま捕食する音と共に暗転。
次に姿を現したのは、万魔殿「パンデモニウム」
罠を使って捕らえたロディたちをあえて放し、ダークネスティアとエルミナ(レディ・ハーケン)を使い、ファルガイアの地脈(レイライン)のバランスを崩し世界を崩壊させ絶望を味合わせようと画策していた。しかしそれは、ジークフリードの願っていたファルガイアの支配などではなくマザーの意志(破壊と恐怖)ではないかとアルハザードは彼を咎める。
その後、ラストダンジョン「マルドゥーク」で、ジークフリードとの決戦へと迎えるが……。
ジークフリードは、すでにマザーに喰われて抜け殻だった。
実はフォトスフィアで彼に寄生し内側から徐々に喰い続けていたマザー。
完全体の破壊の母神「マザーフリード」となって復活し、ロディたちは最後の決戦に挑む。
そして、ついにマザーフリードを倒し消滅させ「マルドゥーク」から脱出しようと亜空間エレベーターに乗っていた最中――。
逆襲の刃「ジークツヴァイ」
「――我はジークツヴァイッ!!」
「天と地を繋ぐ亜空間こそ、全てを賭けた決戦に相応しいッ!!」
――喰われたはずのジークフリードが、消滅するマザーの身体から脱出しロディたちを追いかけて来たのだ。
とは言えジークフリードの身体は大半を失い満身創痍状態だった為か、かなり弱くなっている。右腕には「グラムザンバー」が融合され、胴体下半分はすでに無くなっている。
WA:Fだと逆にマザーの身体と力を奪い、元より強くなって追いかけて来ている。デザインも二対四枚の両翼に黒い鋼を纏った化物と変更され、以前の面影は完全に無くなっている。
戦闘に勝利すると、亜空間での戦闘を行えば多大な負荷が起き無事では済まないことを叫び、高笑いしながら消滅して逝った。
その最後の際まで「支配者に敗北など、ありはしない」と言い切るほど彼において、自分は絶対的な存在(王者)だと言い決して敗北を認めなかった。
――WA3
こちらのジークフリードは、預言者(リヒャルト、マリク、ミレディ)の降魔儀式により復活した。
最初はジェイナス・カスケードの精神に寄生し、徐々に身体を乗っ取り始め本来の姿を取り戻すことに成功する。
上記のジークフリードと考え方は変わらず「強者は弱者を駆逐して支配する」と言ったりするなどファルガイア支配への執念はそのまま。
ヴァージニアたちと戦い敗れるもファフニールと融合するが、すぐにマヤ・シュレディンガーとの交戦で、またしても敗北。崩壊する「デウス・エクス・マキナ」から竜機ファフニールと再度融合し空へと脱出する。それをロンバルディアで追いかけてくるヴァージニアたちと空中戦を繰り広げる。
その空中戦の末、ジークフリードは墜落し爆発して完全に消滅する。
そこでも死の寸前には「いつかその正義がお前を……」と笑いながら消えて逝った。
余談
WA:Fのみ、ジークツヴァイでの戦闘は5ターン以内で決めないといけない。
6ターン目で規定以上のダメージを負えたかを判断し勝敗が決まるためである。これに入らないと亜空間爆発に巻き込まれゲームオーバーという設定が追加されている。
またジークフリード本人のことではないが、WA4でもクルースニクのクラス名「ペイルライダー(蒼の騎士)」という名称が使われている。だが、関係などは一切ない。