ハートの国のアリス
はーとのくにのありす
概要
正式名称は『ハートの国のアリス~Wonderful Wonder World~』。副題は全作共通。
ルイス・キャロル著の児童文学作品『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』を元にQuinRoseから発売された女性向け恋愛アドベンチャーゲーム(乙女ゲーム)である。
2007年2月14日にPC版、2008年9月18日にPS2移殖版、2009年7月30日にPSP移植版、そして2010年3月14日にCGなどを一新したボリュームアップ版『アニバーサリーの国のアリス』が発売された。
2011年7月30日に劇場版が公開された。他にも漫画、小説、ドラマCD、劇場版DVD(2012年2月15日発売予定)とメディアミックス作品も多数展開されている。
続編に『クローバーの国のアリス』『ジョーカーの国のアリス』、ファンディスクに『おもちゃ箱の国のアリス』がある。
シナリオは五月攻。原画はひめりんご。
ストーリー
不思議の国のアリスを踏まえつつ、まったく異なるストーリー展開の恋愛アドベンチャーゲーム。
現実主義で、夢見がちなところが皆無な主人公。特に、恋愛ごとはこりごりだと思っている。
彼女が引っ張り込まれた(自主的にではない)のは、やけに物騒なハートの国。メルヘン調な世界なのに、ほのぼのしているのは建物や小物だけ。帽子屋がマフィアだったり遊園地の従業員は銃携帯が標準だったりと危険な世界。主だった住人は皆危険人物ばかりで、すぐに乱闘騒ぎや殺し合いに発展してしまう。その上、領地争いまで勃発しており、帽子屋・ハートの女王・ゴーランドが対立する三つ巴状態。
おかしな薬を飲まされて(やっぱり自主的にではない)帰るに帰れなくなった主人公は、早々に「これは、夢オチだ」と決め付け、非日常を楽しむことにする。
どの陣地に味方し、どう行動すれば、元の世界へ帰れるのか。そして、登場人物の誰よりも恋愛に乗り気でない主人公に、まともな恋愛は出来るのか―――。(PC版公式サイトより)
ハートの国
昼・夕・夜の時間帯がランダムに変わる世界。自分で時間帯を変えるには砂時計が必要になる。
領土はそれぞれ『ハートの城』『帽子屋屋敷』『遊園地』『時計塔』の四つに分かれており、主人公は己の滞在地に住むキャラとのみ恋愛が可能(滞在地ではないキャラとも会えるが恋愛には発展しない)。
今作の共通イベントとして、一定のターン後にハートの城で舞踏会が開催される。
登場人物
アリス=リデル | 『余所者』の主人公(名前変更可)。ペーターに拉致されハートの国へ落ちた少女。卑屈で自虐的な性格。CV:無し |
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ブラッド=デュプレ | 『帽子屋』。帽子屋ファミリーのマフィアのボス。頭は切れるがかなりの気分屋で、常に気怠げな雰囲気を漂わせている。所属は帽子屋屋敷。CV:小西克幸 |
エリオット=マーチ | 『三月ウサギ』。帽子屋ファミリーのNo.2。誰もが認めるウサギ耳を本人だけが認めていない、気のいい兄貴分。所属は帽子屋屋敷。CV:最上嗣生 |
トゥイードル=ディー・トゥイードル=ダム | 『ブラッディ・ツインズ(血まみれの双子)』。帽子屋屋敷の門番。青服青目で休憩好きなのがディー、赤服赤目でお金好きなのがダム。所属は帽子屋屋敷。CV:福山潤 |
ビバルディ | 『ハートの女王』。無慈悲で残酷、敵味方問わず斬首刑を執行する傲慢な美女。アリスには人形を可愛がるように接している。所属はハートの城。CV:甲斐田裕子 |
ペーター=ホワイト | 『白ウサギ』。ハートの城の宰相。主人公をハートの国に引っ張り込んだ張本人であり、盲目的に彼女を愛している。所属はハートの城。CV:宮田幸季 |
エース | 『ハートの騎士』。壊滅的な迷子癖と不幸体質を持つが、前向きに物事を考えるいい人。時計屋ユリウスとは友人。所属はハートの城。CV:平川大輔 |
ユリウス=モンレー | 『時計屋』。根暗で偏屈で皮肉屋、人間不信気味のワーカホリック。ハートの騎士エースとは友人。所属は時計塔。CV:子安武人 |
メリー=ゴーランド | 遊園地のオーナー。二つ名はゲーム本編にて。陽気で朗らかと比較的常識人だがこと音楽が関係すると色々な意味で壊れる。所属は遊園地。CV:堀内賢雄 |
ボリス=エレイ | 『チェシャ猫』。遊園地に住んでいるがあくまで居候。なぞなぞ好きで自由奔放、飄々とした今時の猫。所属は遊園地。CV:杉山紀彰 |
ナイトメア=ゴットシャルク | 『夢魔』。主人公の夢の中でのみ現れる。常に具合が悪くよく吐血している。CV:杉田智和 |