概要
FallGuysでは、発売当初から登場しているステージである。通称は「スラクラ」。「レース系」に分類され、プレイヤーの残り人数が20人~40人の時に出現する。本ゲームの中でも特に大きな存在感を放つステージの一つであり、「FallGuys」がどういうゲームなのかを端的に表している。
このステージには、基本的に勝ち抜けとなる人数は設定されておらず、ゴールまでたどり着いたプレイヤー全員が勝ち抜けとなる(具体的には、画面右上に表示される「クリア人数/勝ち抜けの定員数」のうち定員数の数値がスタート時はその時点での残り人数と同じで、ステージ中に失格者が出るたびに減っていくという独特なシステムである)。かといって簡単なのかと言えばそうではなく、寧ろ上級者でさえわずかなミスで失格になるなど全ステージ中屈指の鬼門として名高い。あまりに猛威を振るいすぎるため拒否反応を示すプレイヤーも出たほどである。Seoson1の頃は、挑戦者の約7割以上が脱落することも珍しくなかったが、最近では半分前後に落ち着いている(それでも脅威であることに変わりはないが)。
しかし、逆を言えば人数が絞られやすいため、ここをクリアできれば優勝へと大きく前進できる。また、タイムアップ以外で優勝者が決まる可能性のあるステージの一つでもある。
ステージ構成
つづら折り状の上り坂のコースを進み、頂上にあるゴールを目指すレースである。ステージの下はピンク色のスライムの海で、時間が経つごとにコースを吞み込みつつせり上がってくる(つまりコースが下から徐々に水没していく感じ)。このスライムに接触すると即失格となるため、常にスライムの水位が上がってくるよりも早くコースを進む必要がある。
このステージには、クリアする上で重要になるポイントがいくつかある。
まず、せり出す壁。このギミックはコース内に複数カ所あるが、場所によっては床に横方向の溝があってそこを飛び越えながら進まなければならなかったり、通路が狭くなっていたりする場合もある。せり出す壁はそれぞれ動くスピードが異なるため、タイミングを見計らって麓側へ押し出される前に進んでいかなければならない。ここで密集しすぎて押し出され、スライムの海に落ちるなどして失格になるケースが多い。「一発失格のリスクがあるがゴールに行けさえすれば勝ち抜けられる」ルールである以上、逆に言えば多少出遅れても挽回のチャンスは充分あるので、焦らずプレイヤーがある程度捌けるのを待つのも手だ。
なお、このせり出す壁の部分がバネ床に変わるパターンもあるが、バネ床に乗るとほぼ間違いなく失格になるので、絶対に乗らないように気をつけよう。
最初のせり出す壁の次に来る「巨大ボールが転がってくる所」は通路の両端にいれば当たらないが、ボールに吹っ飛ばされたり、上の段から落ちてきた他のプレイヤーに巻き込まれたりするおそれもあるので、その辺には気をつけよう。なおこのボールが丸太に変わるパターンもあり、こちらはちゃんとジャンプでよけなければならない上に一度体勢を崩して飛び越え損なうとそのまま押し出されて失格になる危険性が高いので、特に注意が必要。
ジャンプ→掴みからのよじ登りで小さな段差を乗り越えたり、最初の段では弾力のある三角形のブロックを足場にして、上の段へショートカットしたりするテクニックもあるが、こだわりすぎると上昇するスライムの海に追いつかれるので要注意。
次のポイントは、麓側へ流れるコンベア床+往復移動する柱の上の段に位置する、途中で1本に合流する黄色い円柱の丸太渡り。
ここは「ヒットパレード」でも出てきた所だが、円柱の真ん中に着地できるようにゆっくりとジャンプして着地点を調整するか、真ん中にダイブすれば滑り落ちずに進める。しかし中には、合流先の円柱の上で立ち塞がり妨害しようとするプレイヤー(通称:弁慶、検問、通せんぼ野郎etc.)もいるため、冷静に進めないと落下してしまう。スライムの海の水位が上がっていればもちろん落ちた時点で失格だが、そうでなくても丸太渡りの下は麓側へ流れるコンベア床なので、丸太渡りの下は麓側へ流れるコンベア床なので、最悪の場合落ちた途端そのまま流されてスライムの海へ…という地獄のコンボも存在する。
最後のスライム床地帯は、往復移動する柱や直角に曲がる角、振り子(垂直回転ハンマーやブランコ状に振れるトゲつき丸太などのパターンもあり)に気をつけながら進めれば乗り切れる。往復移動する柱は、通路の縁(薄い青緑色の部分)を進めばぶつかることはないが、横に壁がないため、何かにぶつかるなどして落ちれば、落ちる方向やスライムの海の水位次第では即アウト(進行方向右側を通るのは極力避けよう)。その上、ゴール直前でスライムの海に落とそうとしてくるプレイヤーもいるので、ゴールゲートの前に立ち止まっているプレイヤーを見かけたらジャンプ→ダイブでさっさとゴールに入ろう。
このステージを安定してクリアしたいのなら、出現のたびに変わるギミックへの対応力を問われるほか、たとえ予想外の事態に遭っても動じない精神力が何よりも求められる。繰り返しになるが、スライムの海にさえ落ちなければ脱落にはならない。躓いても諦めずに挑戦しよう。
余談
Season4の追加アップデートでは、このステージの実質的な上位互換である「スライムスクレイパー」が登場した。そのため、以前よりは相対的に存在感が薄くなってしまったものの、「スライム・クライム」自体の難易度が下がった訳ではないので、油断は禁物であることに変わりはない。またこの追加アップデートでは溝のある床の部分のせり出す壁が壁から出入りする上向き送風機に置き換わる、黄色い円柱の丸太渡りが低重力ゾーンに入っている、最後のスライム床地帯に、ゴールゲートの前のスイッチに乗ると巨大ボールが発射される砲台が設置される、直角に曲がる角の進行方向右側に低重力ゾーンと回転床が設置されるなどのパターンがある。これまでの難関の難易度が下がった代わりにゴール手前での妨害がやりやすくなり、また新たな攻略パターンが必要になっている。
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