通霊「トンリン芳香」とは、東方Projectの登場キャラクター霍青娥(青娥娘々)のスペルカード。
難易度によってスペルカード名が変わる。
Easy、Normalでは名称は、降霊「死人タンキー」。
Hard、Lunaticだと名称は、通霊「トンリン芳香」。
霍青娥(青娥娘々)が、東方神霊廟Stage 4で繰り出すスペルカード。
青娥の部下であるキョンシー、宮古芳香と協力して二人で放つ弾幕。
芳香が前に立ち、光弾と曲がるレーザーを放つ。徐々に芳香が自機にゆっくりと近づいてくる。
青娥は芳香の後ろからナイフ弾を撃つ。
芳香は常に青娥の前面に立つため敵の攻撃を受けやすく、撃破されやすい。
だが、芳香が撃破されるとすぐさま青娥が芳香の下に駆け寄り、術で芳香の体を浮かせて起き上がらせ、復活させてしまう。その間の青娥は完全に攻撃の手を止めるので、自機側はチャンスである。
- トンリン
「通霊」の中国語読み。
- タンキー
道教のシャーマン、霊媒師。憑依型シャーマンに分類される。
中国語で「童乩」。またはキートン乩童「ki tong」とも。名前の意味は「占いをする若者」
憑依体質の者で、神の意志を人間に伝える役割を果たすとされる。
乩童に神の宿り場に選ばれたとされて乩童になるという。乩童になることを頑なに拒めば心身の異常は激しくなりついには命を失う、と考えられている。
霊媒師は意図的に自らを通常とは異なった意識状態に置く。この状態を「トランス状態」と呼ぶ。その間に超自然的存在が当人の身体に入り込み、人格が超自然的な状態(霊格)に変化する、と考えられている。トランス状態になると、自動言語(舌語り。自分の口が自分の意思とは関係なしに動く)や自動書記といった超常的な能力が働くようになる。
芳香の身に霊を降ろし、その霊の力で戦っているのだろうか。
なお実際の童乩の儀式は順を追うと
①「準備」 依頼者や信者が来ると童乩の術者は神前に今供物をお供えし守護霊に対し自分に憑依してくれるように祈る。
②「起童」その後術者は意識恍惚の状態に入り体を震わせ出す。(トランス状態)トランス状態に入ると神が術者に入り 人格は神に変わる。
③「託宣」神懸かりしている間術者は神自身として振る舞い この時術者は普通とは違う声と話し方で喋り 託宣を行う。 声と話し方は神によって違い 時々神自身の特別の言葉で話すことがあり普通の人にはわからないがその時は卓頭と呼ばれる通訳が意訳する。
④「退童」託宣が終わると術者は退童の過程を通して元の状態に戻る。退童も起童のようにトランス状態に入るが時間は起童より短く 震えが終わると神の人格から本来の人格へと戻る。経験のある童乩は退童の意思を自ら示すと簡単に退童できるのみならず初心者の術者も退童させることができるのである。
そして童乩はトランス状態に入ると凶器とも言える道具を持ち流血を伴う激しい自傷を行う。
これは自らの血を神に捧げる行為であり 特に神刀で舌を切りつけ その血で神語を記して作られた神符には護符や灰にして飲む薬として絶大な威力があると信じられている。
痛みは感じず位の高い人が聖水を頭からかけると血が止まると言われている。
またその道具でも自身の傷つけられないというパフォーマンスもあり、針を敷いたベッドや椅子に座ったり 寝たり 針を敷いた板の橋を渡り 痛さを感じないというアピールもある。
現在でも台湾では旧暦3月23日の媽祖の生誕祭を始め各地でも宗教儀礼として行われている。
その際に使う道具は童乩の七つ道具と呼ばれ そのうちの五つは五宝と呼ばれそれぞれ意味を持つ。銅針と鋸を除く道具が五宝と言われる。→参考リンク
。七星剣(七星剣は北斗七星と神を象徴し 悪霊や悪魔を払う力を持つ)
。銅棍(約60Cm位の棒のトゲトゲの棒)
。沙魚剣(剣の両辺に牙があり海や水の神の力を象徴している 水と関係する厄災を払える)
。月斧(形が三日月に似ているので月斧と呼ばれ月の神を象徴している。陰間の悪鬼を払う)
。刺球(トゲトゲのボール 女性の霊を払うのに効果的で風水にも使われる道具で出入口や窓にぶら下げ魔除けの道具としても使われる)