補足
実名は不詳だが法名から「梅」ではないかと推測されており、本名は他にも諏訪御寮人とも表記される(因みに新田次郎の小説である『武田信玄』では「湖衣姫」という名で登場している)。異母弟には、頼重の後室の禰々の産んだ寅王がいる。
略歴
武田軍によって父・頼重を討たれた後、信玄の側室となり、甲府の武田氏居館である躑躅ヶ崎館に迎えられている。天文15年(1546年)に勝頼を産んでいるが、諏訪御料人を迎えることには武田家中においても反対論があったと言われ、『高白斎記』においても記事が見られない。弘治元年11月6日に死去。没年は天文23年(1554年)ともされる。
墓所は長野県伊那市高遠町の建福寺(当時は乾福寺と称した)で、法名は「乾福寺殿梅厳妙香大禅定尼」。
なお、長野県岡谷市の小坂観音院にある墓は、大河ドラマにもなった井上靖の『風林火山』で由布姫(=諏訪姫)が過ごし、そこで死去したという設定により、現代になってから建てられた物である。
なお、信玄の側室になるにあたり敵将の娘では都合が悪いため、禰津元直の養女になったとの説がある。そのため禰津御寮人と同一人物ではないかとの説がある。
戦国大戦において
武田家の武将として参戦。巫女風のチュニックに白タイツという姿で、さながらバレリーナの様な容姿が特徴。見出し画像も、カードイラストがモデルになっている。群雄伝では前述の小説『風林火山』の影響からか、山本勘助との会話イベントが多い。
スペックは、コスト1.5 武力3/統率6の弓足軽で、特技は「魅力」。
能力面で見れば最低クラスだが、それは持ち計略である「傾城舞踊」(けいせいぶよう)の影響も大きい。
使用するには士気7を払い、諏訪姫自身の身動きを封じないとならないが、諏訪姫自身が撤退させられるまでの間、「敵軍の城にダメージを与え続ける」というとんでもない効果を持つ。
ゲーム中でおよそ3カウントに1回攻城が発生し、1回につき5%程度のダメージが発生する。
この効果のみで落城勝利するのであれば、20回分・最短でもおよそ60カウントの間諏訪姫と自城を守らないとならない。
2011/12/22以前のバージョンでは同カウントで6%のダメージだった。
もちろん、敵の弓足軽・鉄砲隊からの射撃や、乱戦に持ち込まれれば攻城までの猶予が延長ないしリセットされるため、最短での達成は至難の業と言える。
「どんな過酷な運命が待っていようとも
私は生きて、使命を果たす」
余談
史実だと戦国大戦の設定年代である1560年(尾張の風雲児)の時点でもう既に亡くなっているが、そのあたりは大目に見ておこう。
ちなみに、存命していた場合は30歳程度だったことになる。
また、戦国数寄(コラボレーション)の枠では他家として阿国が存在。
こちらも「敵城にダメージを与え続ける」舞踊計略「おなら体操」を有する。
更には兄弟TCAG(トレーディングカードアーケードゲーム)である「三国志大戦」でもSRの貂蝉が、全く同じ内容の計略である「傾国の舞い」を所持している(但し、登場としては貂蝉の方が先である)。