CV:楠大典
概要
エルフリーデン王国の陸軍を預かる三公の1人。
前王アルベルトとは彼が一貴族であったときからの友人であり、他種族差別のないエルフリーデンの国風を愛していることもあって忠誠心は非常に強い。リーシアのことも娘のようにかわいがっており、リーシアもとても慕っていた。
しかしアルベルトがソーマに王位を譲渡してからは、ソーマが追放した不正貴族を匿うなど敵対姿勢を明確にする。不正貴族はソーマが関係を切った傭兵を雇い入れており、内乱になることはほぼ確定。ゲオルグ自身はソーマを『異世界人ゆえに伝統などをたやすく切り捨てる』として敵対姿勢を明確にしており、加えて不正貴族に対しても使いつぶす姿勢を見せ、同じ三公の一人であるエクセル・ウォルターからは野心に取りつかれた可能性を懸念されていたが……。
ネタバレがあります。
この敵対姿勢の真の目的は不正貴族の息の根を止めるために行った盛大な茶番劇
アルベルトからソーマに王位を譲った真相を利かされたゲオルグは、ソーマが見落としている不正貴族の横のつながりや隠し資産を危険視。つながりのある貴族たちが不正貴族をかばって国内が荒れることないよう、自分を旗頭に不正貴族を集めさせて反乱を起こし鎮圧され、正真正銘の反逆者として貴族たちがつながりを自発的に切るように仕向けさせることをもくろんだのだ。
隠し資産に関しても傭兵を集めさせることで散在させ、余計な金で抵抗することが無いように使いつぶさせるという手段を行う。そして適当ぶっこいて集めさせたところをまとめて捕縛し、傭兵を提供した国家に身代金を払わせることで、大半をエルフリーデンの国庫に集めさせるという二段構えの作戦であった。
またそのあとのことも考慮し、信頼できる部下にそれらの目的の一部を説明し、ついていけなくなって離反した形にしてソーマのもとに送るなど入念すぎる下準備をしており、既に引き返せないタイミングで事情を告げられたソーマはそれほどの逸材を切り捨てなければいけないことに激昂したほど。
しかし、そのソーマは同時タイミングでアミドニアを叩き潰す作戦を練っており、また空軍を司るカストール・バルガスは友誼に殉じてゲオルグの側についたため、割と綱渡りな状態になってしまうも、最終的に内乱を鎮圧したその足でアミドニアの首都を制圧し、公王であるガイウス八世を討ち取るなど、最終的に内憂外患の排除を一斉に行うという大成功になる。
その後、一部の部下と共に服毒自殺を敢行。裁判前に死亡するという形になるが―
以下、さらなるネタバレ
地の文で明言だけは避けられているが、まず間違いない描写でソーマが新設した直属特殊諜報部隊『黒猫』の首領、カゲトラとして再登場。
地の文でもゲオルグ自身だという明言こそしていないが、彼をよく知るリーシア、アルベルト、エクセルからはゲオルグとして認識されており、かなりわざとらしい表現もされているためほぼ確定。
その実力をいかんなく発揮しており、黒猫は要所要所でエルフリーデン王国ひいてはアミドニアを併合したフリードニア王国の力となり、個人としても長超遠距離からの狙撃を動じることなくあっさり切り落とすなど、武勇も発揮している。