「腕輪の力で英雄気取りかぁ? 笑わせるな!」
CV:西村知道
概要
「The_World」の安定を最優先事項として行動するCC社のシステム管理者。
何処にでもいるルートタウンのNPC商人の容姿であるがシステム仕様内の全権限を持っており、一般プレイヤーのPCや放浪AIなら難なくデリート(削除)出来る力を持つ。「リョース」という名前は伝説のネット叙事詩「黄昏の碑文」に登場する光の王の名前であるが、同じく闇の女王の名前を持つ宿敵のハッカー、ヘルバに指摘されるまで彼自身その由来を知らなかった。
当初は事件の原因はハッカーがばら撒いたウィルスであると信じ込んでおり、自分達の力だけで事件を解決できると考えていた。そのため彼はCC社側の人間として「The World」を会社の方針通りに管理・運営する事のみを考え、カイトを危険視し排除しようと行動してくる。
彼がカイトの前に姿を現すのはVol.2からだが、その前から自分の部下を一般プレイヤー(PC名はアペイロン)に偽装してヘルバとの接触を妨害したり、レアアイテムを偽ったデリートプログラムでカイトの腕輪を削除しようと試みるなど数々の妨害活動を仕掛けてくる。
だが、カイトのPCにはシステム管理者ですら干渉できない強固なプロテクトが掛っているため削除は出来ず、しぶしぶCC社の運営に沿ってカイト達を利用するに留まっていた。
しかし、事態が明るみになるにつれて自分の力だけでは対処できないこと。そしてあくまで未帰還者を救出しようと奮闘している自分と、CC社上層部の”ただ利益のみを追求する”方針に意見の食い違いが生じていることを悟る。
そして、カイト達の覚悟を試すために無理難題の条件を要求するも、リョースの人柄を信じていたカイトは臆することなく条件を遂行。
自分以上に異変の解決を望むカイトの姿に心を打たれた彼はカイトや因縁の宿敵だったヘルバとも和解。全面的に協力して世界規模の電子災害「第二次ネットワーククライシス」に立ち向かった。
やがて彼のもたらしたCC社の内部情報と人員は、元凶である「The World」モルガナ・モード・ゴンを確実に追いつめてゆくーー。
リアル
「黙って聞いていれば、石頭石頭と―――!」
本名は不明だが(新約小説では土屋浩司)、言葉使いから40代前半の男性と推測されるCC社のシステム管理者。
役職は課長だが、昇進したばかりなのか部下から「係長」と呼ばれてしまうことも少なくない。非常に頑固な性格であり、ヘルバとの協力した後も味方陣営の主要メンバー全員から石頭の渾名で呼ばれてしまっていた。
しかし事件終息後は大分性格が丸くなったようで、送信メールの差出人名に上記の渾名を自分から使っていたり、違法PCや放浪AIの吹き溜まりであるネットスラムをCC社の公式タウンにしようと提案するまでになる。(この件はヘルバにやんわり断られるものの”貴方、変ったわね”と静かに礼を述べられる程であった。)