概要
『DX』から隠しファイターとして参戦。
キャストは緑川光が担当している(X・forはDXの時のバンク音声を使用している)。一人称は「僕」。
DXの発売時点ではFEシリーズが海外で公式に発売されたことがなく、それを踏まえて『for』まで長らく海外版のスマブラでも吹き替えされずに日本語で喋ることとなった。
スマブラDX
ボタン | ワザ一覧 |
---|---|
B | シールドブレイカー |
→B | マーベラスコンビネーション |
↑B | ドルフィンスラッシュ |
↓B | カウンター |
『DX』にてロイと共に参戦。
今までコミカルなキャラが中心だったスマブラに於いて正統派の剣士の参戦は大きな話題を呼び、スマブラの剣士枠の礎を築き、『ファイアーエムブレム』の世界的発展に多大な影響を及ぼした。
リンクと違い飛び道具は全く持たないが、隙の小さい素早い剣攻撃や「マーベラスコンビネーション」「カウンター」を始めとする華麗かつ素早いアクションを持ち、さらに先端でワザをかすめるように当てた時の威力はパワーキャラのそれに迫ると言う特徴を持つ。剣の根本で大きく吹っ飛ばすロイとは対になっている。
なお、下必殺ワザ「カウンター」はDXの段階ではマルスだけ7%固定であった。前後左右どこから攻撃を受けても対応可能な範囲の強さと、武器を構えるスピードが早いため咄嗟の切り返しとしての使い勝手はこの時点で確立されていたものの、大物食いは狙いにくい立ち回り向けの妨害ワザといった味付けになっている。なお、足元の飛び道具を消せずに食らってしまうという弱点もある。
スマブラX
ボタン | ワザ一覧 |
---|---|
B | シールドブレイカー |
→B | マーベラスコンビネーション |
↑B | ドルフィンスラッシュ |
↓B | カウンター |
切りふだ | 必殺の一撃 |
前作スマブラDXに比べ、立ち通常技の当たり判定がやや狭くなった感じがあるが、リーチが長い割に比較的小回りが効く技が多数揃っており、カウンターの性能も高く相変わらず使いやすい。
ただし、フィニッシュ技に若干乏しい(特に空中)のも相変わらずなので、細かいダメージを稼ぐばかりでなくうまく相手を場外に送れるよう立ち回る必要がある。
飛び道具が無く接近戦オンリーではあるが、機動力があるため相手には近づきやすい。歩く速度はなんとフォックスよりも速く、全キャラ中トップである。
空中戦も操作していてふわふわとした感じはあるが、落下速度はマリオよりも速く、急降下の性能もいいので、全体的な運動性能は高い。使いこなせれば飛び道具持ちにも楽に勝てる。
なお、カウンターの攻撃力が本作から最低8%~受けた相手の技の1.1倍に強化されており、猛威を奮ったメタナイトのマッハトルネイド対策だけでなく、効率的な攻略が狙えるボスバトルで大活躍した。
シリーズとしては新たにアイクが参戦、したのだがその一方でなんとロイがリストラ。多くのユーザーが悲嘆する事になる。
スマブラfor
ボタン | ワザ一覧 |
---|---|
B | シールドブレイカー |
→B | マーベラスコンビネーション |
↑B | ドルフィンスラッシュ |
↓B | カウンター |
切りふだ | 必殺の一撃 |
デザインが『新・暗黒竜と光の剣』ベースへ一新された。
剣先の威力が強力という特徴や、高い運動性能には変わりない。他の多くのファイター同様にワザの威力が全体的に低下しているが、剣先は依然として強力なふっとばし力を持っている。空中攻撃の着地隙も他の多くのファイター同様に増加したが、これは空中攻撃の性能の良さが大きな強みであったマルスにとっては大きな痛手。それに加えて、主力ワザの前空中攻撃の全体動作が長くなったこともあり、空中から仕掛けるリスクが増え、空中攻撃を当ててから攻撃を繋いでいくことも難しくなった。このため、地上戦の比重が高まり、間合い管理をしながら一発一発を的確に当てていくことがより求められるようになった。
一方で、新しいテクニックである走行反転キャンセルとの相性が良く、リーチの長い横強攻撃・横スマッシュ攻撃を有効に使える場面が増えた。他にも、前作では地味だった「シールドブレイカー」と「カウンター」が大きく強化されて使いやすくなったりと、より多彩な戦いを見せることができるファイターになった。
システム面の変更だが、ガケ奪いシステムの搭載は、ガケつかまり復帰阻止に弱かったマルスにとっては追い風。
度重なるバージョンアップでの強化によって、今では空中攻撃での撃墜しやすさが前作以上のものになった。更に、Ver.1.1.4では、『スマブラDX』程ではないが、多くのワザが前作よりも長いリーチを得ている。リーチが非常に重要なファイターであるため、この変化は大きい。
モーションは変わらずとも強さの変化が激しいが、長いリーチや歩行やステップの性能による差し合いの強さは相変わらず。空中攻撃の着地隙増加も、空対空や復帰阻止の場面ではその影響が少ない。空中攻撃による牽制とそこからの繋ぎで圧倒することは難しくなったが、丁寧な差し返しと手堅い迎撃の積み重ねから徐々に流れをつかみ、時には大胆にシールドブレイクやカウンターを狙うことで、勝利を手にするのが新しいマルスのスタイルとなっている。
シリーズとしてはアイクが続投、新たにルフレ、マルスのモデル替えとしてルキナが、DLCにてロイが復活。更に新規でifよりカムイが参戦。
歴代で見ても稀に見る大躍進を遂げた。
スマブラSP
ボタン | ワザ一覧 |
---|---|
B | シールドブレイカー |
→B | マーベラスコンビネーション |
↑B | ドルフィンスラッシュ |
↓B | カウンター |
切りふだ | 必殺の一撃 |
『SP』でも当然続投。
下述の『Code Name: S.T.E.A.M.』や『無双』から新規収録される機会が多くなった影響か約17年ぶりに声が新録され、ユーリ・ローエンタールの英語音声も追加されている。表情も勇ましくなった。
マーベラスコンビネーションがスピーディなワザに変化(同じワザを持つファイターも同様に)して大幅に扱いやすくなり、シールドブレイカーは相手の頭部に当てるとダメージが1.15倍に増加する追加効果を得た。
しかしゲームスピードが上がって先端を当てづらくなったことと、先端とそれ以外の威力差が今まで以上に極端になったことで上級者向けに。
今までのシリーズにも言えるが先端を当てるには間合い管理が必須なのだが、今作はDXに近い速度感のせいで先端を当てるための間合い管理が今までに比べて非常に難しくなっているため、決め手を掴みづらく得点の難易度がかなり上がってしまった。剣の威力の一定や安定した立ち回りの強化で屈指の扱いやすさを誇るダッシュファイターのルキナや、接近戦やコンボ・足場上空に強いロイ&クロムが猛威を振るっているせいかオンライン対戦ではマルスの使用率はやや低い。
ただ、一応スマッシュ攻撃の先端に繋げるためのコンボや、横必殺技「マーベラスコンビネーション」の最終段できっちり先端を当てるためのディレイのかけ方なども開拓されているため、腕に自信がある、ルキナにはない早期撃墜の快感と、火力の理論値・大物食い等のロマンを求める人は是非使ってみてはどうだろうか。先端当ての連携を身につけておくと吉。
Ver.8.0.0で下スマッシュ攻撃の吹っ飛ばし力の強化と空中下攻撃以外の空中攻撃ワザの先端判定がヒットしやすくなる上方修正も実施されている。
勝ちあがり乱闘「竜の王国」は竜をモチーフにしたファイターが相手で、ほとんどはジャイアント戦か軍団戦。ラウンド3のMiiファイター達もドラゴンっぽい衣装を着ている。
余談だが、灯火の星のオープニングでの一言でネタにされている。詳細はマルス理論を参照。
また、眉目秀麗な見た目であることから、ピットに「イケメン王子」と嫉妬されている。
シリーズとしては全員参戦により上記のキャラクターが全員続投、さらにクロムがダッシュファイターとして満を辞して参戦。更にファイターパス第1弾のトリとして最新作『風花雪月』からベレト/ベレスが参戦した。
二次創作での扱い
(主にスマブラの)二次創作上に限り「ナルシスト」や「キザ」「腹黒」「カツラ」などの二次設定が濃い作品が存在する。
『DX』『X』発売当時は1994年に発売された紋章の謎がマルスの登場する最後の作品であったことが関係していると思われるが、詳しい出所や理由などは一切不明。
一節の理由としてはスマブラ作中にある「みんな見ていてくれ!」や「今回は僕の勝ちだね」などの台詞や、『for』までにおける爽やかすぎる声などから、バックボーンを知らないFE未プレイの人にはナルシストであるように映りやすいのだと思われる(本来は自身の重要な立場を踏まえて味方の指揮を上げる為の台詞だと思われる)。
もちろんこのネタを不快に思う原作及びスマブラファンもいるので注意が必要である。