ザラビクニン

ざらびくにん

硬骨魚目カサゴ目カジカ亜目クサウオ科コンニャクウオ属に属する海水魚の一種。

概要

硬骨魚綱・カサゴ目・カジカ亜目・クサウオ科・コンニャクウオ属の海水魚。体長は30㎝程。

体は寒天質でブヨブヨ、体色は赤みを帯びていて鱗はない。また、体表には小さな棘が散在しているのでざらざらしているものの、全体に強いヌメリがあってかなり掴みにくい。これが「こんにゃく魚」といわれる所以で、ヌメリは鱗がない分の防御組織である。

口の周りにはひげがあり、腹鰭には小さな吸盤を持っているのが特徴。ひげと腹鰭は味を感じることができるセンサーのようで、ここに餌が触れると一気に吸い込んで食べる。

日本海、オホーツク海に分布し、大陸棚から大陸斜面上部にかけての海底に棲み、暗い時には眼の瞳孔を大きく開くことで、微かな光を捕える事が可能。

ちなみにビクニンとは比丘尼=尼さんを思わせるから。ブロブフィッシュだの世界一ブサイクな魚だのといわれるニュウドウカジカも同様にお坊さんを思わせるので名付けられた。