概要
定義では人手を要さずに自ら開閉する扉をさすが、公共交通機関のように扉を操作をする人がいても自動ドアということがある。タクシーのように、てことリンクによって開閉するものや、鉄道車両やバスのように圧縮空気を使うもの、最近の鉄道車両や店舗のように電動モーターで開閉するものがある。用途によっては油圧式もある。また寒冷地用やローカル線用などの鉄道車両の扉のうち停車中に乗客がスイッチ操作で開閉できるものは半自動ドアとよばれる。
マンションでは防犯のために暗証番号を入れないと開かないものや、専用の鍵が必要なもの、住人が操作しないと開かないものもある。
一般的な「ドア」と異なり、引き戸や折りたたみ扉、開き戸であっても自ら開閉するものは自動ドア(又は自動扉)と呼ばれる
主な採用機構
タクシー
てことリンケージを使用した機構を運転手がレバー(てこ)を動かすと開閉するものが使われてきたが、最近はエンジンからの負圧を利用して運転手のスイッチ操作で負圧で動くシリンダーを制御して開閉するものもある。
バス
運転手のスイッチ操作により圧縮空気で動くシリンダーなどを使い開閉する。
店舗
扉の来客用操作スイッチに触れたり、センサーが人を検知すると電子回路の制御により電動モーターを使い、開く。その後一定時間人がいない事を検知すると電子回路が電動モーターを使って閉める。
マンション
暗証番号の入力やインターホンで住人が確認後、住人が操作すると開く。その後は店舗と同様。
鉄道車両
車掌(ワンマン線区では運転手)の操作により、空気圧で開閉する。最近の車両は保守簡易化のため電動モーターを採用する車両が増えている。
寒冷地やローカル線では開閉は乗り降りする乗客がスイッチ操作で行い、発車時の施錠・扉の閉鎖、到着時の開錠は車掌(線区によっては運転士)が行う。これは半自動ドアという。
エレベータ
かごが到着すると電動モーターにより開く。その後、一定時間経つか乗客が戸締めボタンを押すと閉まる。ただし、かごが動く前はボタン操作で再び開けることができる。