概要
歴史上の人物であるスキピオ氏にちなみ「スキピオさんの爪」を意味する名がつけられた。
50cm程度の幼体の化石のみが見つかっている。
この化石の状態は極めて良好で、主要な内臓がほとんど欠損せずに保存されており、恐竜の生理を考えるうえで重要なものとなっている。
その一方で幼体であったため、分類を推定するのに便利な顕著な特徴が表れておらず、分類作業が難航し、一時期はドロマエオサウルス科という同定がなされた。
その後コンプソグナトゥス科とされ、長い間主流であったが、2021年にはカルカロドントサウルス科の幼体である可能性が指摘され分類は再び混沌としている。