概要
聖杯によって呼びだされた槍兵のクラス。
サーヴァントの中でも特に機動力、運動性能に秀でた英霊が配置され、こと1対1の白兵戦能力では右に並ぶもののない性能を有する。
固有スキルは三大騎士クラスに共通する魔力耐性と幻獣・神獣を除くほとんどの乗り物を乗りこなすことが出来る騎乗スキルだけである。
これもランサーの選定基準なのかどうなのか、歴代ランサーはサーヴァントの中でも薄幸であることが多い。なにかと窮地に陥ったり、マスターに恵まれなかったり、非業の最期をとげるなど二次創作ではもはやランサー=薄幸キャラとしてネタ化するほどである。
またこと一対一の純粋な白兵戦においては強力なクラスだが、その分強力な宝具はほとんど有しておらず、サーヴァント戦の真価とも言える宝具合戦では部が悪いところがある。
Fate/stay night
- 真名:クー・フーリン
- 身長:185cm/体重:70kg
- 属性:秩序・中庸
- イメージカラー:青
- 特技:魚釣り、素潜り、山登り
- 好きなもの:気の強い女、無茶な約束
- 苦手なもの:回りくどい方針、裏切り、狗
- CV:神奈延年
第五次聖杯戦争において召喚されたランサー。
『Fate/stay night』物語開始当初から登場する。
アーチャーと交戦中に姿を衛宮士郎に目撃されたことから、士郎を殺害しようとする(このため士郎からは苦手意識を持たれている)。
その後士郎がセイバーを召喚し契約したことで撤退する。
奔放で口は悪いものの愛嬌があり面倒見も良い、さっぱりとした性格。信念と義を重んじ、死力を尽くした戦いを望むなど、武人としての魅力も高い。
作中での活躍によって、ファンからは「兄貴」と呼ばれることも。
『Fate/hollow ataraxia』では、サーヴァントの中で誰よりも現代社会に溶け込んでみせ、アルバイトやナンパ、釣りにあけくれたり、アロハシャツがとても似合う様を披露してくれた。
本来のマスターはバゼット・フラガ・マクレミッツだが、バゼットが令呪を腕ごと言峰綺礼に奪われたため、強引に言峰に従わされている。
『stay night』ではランサーとして召喚されているが、実際はランサー・バーサーカー・キャスターの3つのクラスの適性を持っている。
Fate/EXTRAでも遠坂凛のサーヴァントとして登場している。
刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:2~4
最大捕捉:1人
由来:クー・フーリンが師匠スカサハから授かった魔槍ゲイ・ボルク
ランサーが編み出した対人用の刺突技。
槍の持つ因果逆転の呪いにより、真名解放すると「心臓に槍が命中した」という結果をつくってから「槍を放つ」という原因を作る。つまり必殺必中の一撃を可能とする。心臓を穿つため、仮に「約束された勝利の剣」に耐える者でも確実に相手を死に至らしめることができる。それでいて、魔力消費も少なく、一対一ならば六連戦しても魔力を補充しなくてよいことから、対人戦に非常に効率がいい。なお、その因果操作を回避しても、ランサー自身が放つ神速の槍さばきを躱さねばならず、負傷と回復阻害の呪いを残される。
ちなみに、発動したと同時に「心臓を貫いたという結果」が成立しているため、仮に放った直後でランサーが死んだとしても、槍はひとりでに動いて相手の心臓を貫く。芸達者なアーチャーですら、発動体勢になったら発動されないよう必死に下がるしかない。
回避に必要なのは敏捷性ではなく、幸運の高さ。因果を逆転させる「原因の槍」であるため、余程の幸運が無ければこの世にこの槍が存在する限り、これによる傷を癒す事は出来ない。幸運がBのセイバーの場合は、不意打ちを受けて傷を負いながらも回避し、その後士郎と会話している最中に大して戦闘に支障が無い程には傷が癒えた。
突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)
ランク:B+
種別:対軍宝具
レンジ:5~40
最大捕捉:50人
由来:クー・フーリンが師匠スカサハから授かった魔槍ゲイ・ボルク
魔槍ゲイボルクの本来の使用方法。渾身の魔力と力を持って投擲して放つ。
速度はマッハ2。「刺し穿つ死棘の槍」が命中を重視したものならば、こちらは威力を重視している。一人一人を刺し貫いていくのではなく、炸裂弾のように一撃で一軍を吹っ飛ばす。因果を歪ませる呪い及び必中効果は健在であるものの概念的な特性や運命干渉などは無く、あくまで単純威力系宝具に分類される(complete materialより)。それでも何度かわされようと標的を捕捉し続け、「熾天覆う七つの円環」と衝突した際は一度静止したにも関わらず最終的にはその結界を完全破壊し、標的であるアーチャーの片腕をズタズタにした。アーチャー曰く、その威力はオリジナルである「大神宣言(グングニル)」を超えているとのこと。