(過去でも現代でも)
(オレが変わらないと何も変えれない)
(もう逃げねぇ)
「マイキー君になれなくたっていいっ!!」
「オレはッッ 花垣武道だ!!!」
「絶っ対ぇ助けるから」
「何度失敗しても 何度でも何度でも」
「君が助かる未来にたどり着くまで 絶っ対ぇ折れねぇから」
「東卍のトップになりたいです!!!」
「いつかマイキー君にそれを認めさせてみせる!!」
「それがオレのしたい事です!!!」
「八戒…頑張る事は 辛くねぇよ 一番辛い事は…」
「〝孤独〟な事だ」
※この項目は単行本未収録、アニメ、実写版のネタバレ情報を含む場合があります。ご了承頂きたい。 |
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概要
本作の主人公。作中の表記は「タケミチ」。
ボロアパートで暮らすダメフリーターだったが、ある日何者かに電車のホームで線路に突き落とされ、殺され掛けた事が切っ掛けで過去へタイムリープする能力に目覚める。
以降はかつて恋人であったヒナタを救うため、彼女の弟のナオトと共に現代(未来)を変えようと奔走する。
プロフィール
性別 | 男性 |
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誕生日 | 1991年6月25日 |
身長 | 165cm |
体重 | 55kg |
血液型 | A型 |
愛車 | 疾風号(自転車) |
単車 | CB250T(通称:バブ、マイキーのバブと双子) |
所属 | 東京卍會 |
人物
現代ではレンタルショップで働くダメフリーターだが、昔……本人曰く全盛期だった中学二年生の時はイケてる不良グループのNo.2で、橘日向という可愛い彼女もいた。しかし東京最大の暴走族・東京卍會に遭遇し奴隷のような扱いを受け、彼は謝り続ける人生を送る事になった。
ずっと辛い事から逃げ続けていた経緯の通り、怖い事や痛い事からはすぐに逃げようとしたり喧嘩が弱いから他の不良にボコられたりなど、だらしない姿がよく目につく。
だがヒナタや仲間を守るためなら、たとえ何度殴られて倒されても、何度でも立ち上がって挑み続ける度胸と根性がある。
「もう逃げない」と決めた日から、その弱くても絶対に諦めないタケミチの姿勢に、佐野万次郎を始めとする不良達が少しずつ彼を認めて惹かれ始め、やがて東卍の壱番隊隊長を任せられるほどの信頼と立場を得た。
タケミチも、彼らと楽しい日々を過ごしていく内に、かつては恐怖の象徴でしかなかった東京卍會の力になりたいと思うようになり、特に総長のマイキーには幾度のタイムリープを経て大きな友情を寄せていく。
タイムリープ能力
電車に轢かれそうになった際に、偶然発動した能力。
一番最初のタイムリープでは何故か突然過去に戻れた。その時にヒナタの弟のナオトに自身のタイムリープと未来の事を話し、最後に「姉ちゃんを守れ」と約束の握手を交わした事で現代に帰ってくる。それが切っ掛けでナオトの運命が変わり、彼だけが生き永らえた現代に変わった。
あくまでナオトの考察だが、どうやらタケミチが助けた事により彼はタイムリープ能力の一部となったらしく、ナオトと握手する事を条件(トリガー)に過去へ戻れるようになった。逆に過去のナオトと握手する事で現代に戻れるようにもなる。
しかしタケミチやナオトが戻りたい過去に戻れる訳ではなく、12年前の今日にしか戻れない。
つまり、もしもその12年前のある日に誰かが死んでしまった場合、もう二度とタイムリープで助ける事は出来なくなってしまう。
タケミチが過去を変えた場合、当然現代も変わるのだが、それを認識できるのはタケミチとナオトの二人以外いない。現代に残っているナオトは「一瞬にして世界が変わり、記憶が上書きされた」と語っている。
ちなみに現代のタケミチはタイムリープしてる間はまるで魂が抜けたような状態、すなわち仮死状態となっている。そのためタイムリープする時は極力ナオトの部屋で行うようにしている。
戦闘能力
おそらく作中トップレベルで弱い。さすがに一般人よりは喧嘩慣れしているが、基本的に相手が不良なので喧嘩の際中はボコられるのがほとんどで、殴られて腫れた顔にセットが崩れた髪型の姿がよく見られる。
周りにやたら喧嘩が強い奴らばかりいるのもあるが、それを差し引いても喧嘩は人並みにしか出来ない様子。
しかし根性だけは誰にも負けないものを持っており、頑丈さだけで言えば作中一番を誇る。
一度決めたらどんな痛みにも耐え、何度だって挑み掛かる気合いも備えており、それが結果的に仲間の士気を上げる力にもなっている。
対人関係
タケミチ達からは「ヒナ」「ヒナちゃん」と呼ばれている。
絶賛交際中の彼女であり、お互いにお互いを常に想うほど仲が良い。過去の人物の中で一番早くタケミチの変化に気付くほどよく見ており、彼が挫けそうになった時には必ず支えてくれる。
橘日向の弟で、現代のタケミチの相棒。タイムリープ発動の条件(トリガー)。
過去ではタケミチが現代に戻る際に登場する程度だが、現代では警察の情報網を使ってヒナタ救出のサポートをしている。タケミチもナオトも互いを信頼し合っており、特にナオトは命を救ってくれた恩もあって、現代でタケミチがピンチの時は必ず助けてくれる。
初代東京卍會の総長で、初めて会ったタケミチを友達と呼んだ少年。愛称は「マイキー」。
血の気が多く腕っぷしが強い東卍を率いるほどの強さとカリスマ性を併せ持ち、不良の世界では「無敵のマイキー」と怖れられている。現代で人を殺してるとは考えられないほど、過去では年頃の少年らしい言動や明るい一面を見せた。
そんな彼と関わっていく内に、タケミチは彼の事も助けてやりたいと考えるようになり、マイキーもまたタケミチに対して大きな信頼を寄せるようになる。
初代東京卍會の副総長で、マイキーの相棒。通称は「ドラケン」、マイキーからは「ケンチン」という愛称で呼ばれる。
まだ中学生にしては背が高く、その背丈から放たれる腕力は同じくらいの身長を持つ半間を吹き飛ばすほど。マイキーの半身とも言えるほど彼の心の部分を担っており、常にマイキーの良き理解者として接してきた。
マイキーと同じく最初からタケミチの事は気に入ってたが、83抗争で命を救われて以来はマイキーの事を任せるほど信頼するようになる。
壱番隊隊長の副隊長で、過去ではタケミチの相棒を務める。
行動を共にするようになったのは東卍を抜けた場地を連れ戻すためだったが、傍でタケミチの頑張りを見続け、そして彼がタイムリープしてまでヒナタとマイキー達を助けようとしてる事を知ってからは尊敬と友情を示し、タケミチを壱番隊隊長に推薦した。
以降は本格的にタケミチの相棒として、未来を変えるため一緒に戦う事になる。
関連タグ
※この先ネタバレ注意! |
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幾度もタイムリープを繰り返し、失敗とリベンジを重ね、ついにタケミチは因縁の相手である稀咲鉄太の魔の手からヒナタを救うミッションに成功する。
稀咲はトラックに轢かれて死亡、東京卍會もマイキー自身が解散させた事で、現代ではヒナタはもちろんドラケンら東卍メンバーも誰一人死んでおらず、ようやくタケミチは幸せな未来を掴んだ。
だがそこには、マイキーの姿はなかった……
彼の行方が気になったタケミチは、ナオトに頼んで調べてもらうと、なんとマイキーは日本最大の犯罪組織〝梵天〟のトップになっていた。そこには三途や鶴蝶など、かつて天竺に所属していた者もいて……
東卍解散後マイキーの身に何があったのかを突き止めるため、タケミチはもう一度タイムリープを試みるが、ヒナタを救うというミッションを完了したからか、もうナオトはトリガーでは無くなっていた。
その後は一虎と協力し、やがて梵天が昔使っていたアジトだったボウリング場に辿り着く。
すると突然、頭の横に銃を突きつけられて───背後から声を掛けられる。
「いい未来だろ?」
髪はすっかり白くなり、目に光を宿していなかったが……それは確かに、タケミチがよく知るマイキーの声だった。
彼はタケミチに銃を向けていた三途を下がらせ、二人きりの場を設ける。
君のお陰でみんながいる、君がみんなを守ってくれたからヒナタがいる現代に辿り着けた。だから今度は自分が救う番だと、タケミチは立ち上がってマイキーに振り返り───そして彼が持っていた銃で撃たれた。
タケミチを撃った後、全てを終わらせるためにボウリング場の屋上から飛び降りを計ったマイキーだったが、しかし胸に穴が空いてるはずのタケミチがギリギリのところで彼の腕を掴む。
もう全部終わらせたい、こんな結果になるから会いたくなかった、もう楽にさせてくれ……そう淡々と語るマイキーに、タケミチは「うるせえ」と叫ぶ。
「アンタはいつもそうだ」
「なんでもかんでも 一人で背負いやがって!!」
「オイ万次郎!! 一度でいい!!」
「〝助けてください〟って言えやぁああああ゛!!」
「オマエを絶ッ対ェ助けてやる!!! 万次郎」
胸を撃たれ、大量の血を流し、朦朧とする意識の中、それでもタケミチは笑ってそう告げた。
その言葉に、マイキーは涙を流す。掴まれた腕が血で滑りながらも、確かに彼は言った。
「助けてくれ タケミっち」
そしてマイキーは、タケミチの手を掴んだ。
そして舞台は過去、それも10年前へ。
この頃のタケミチ達は高校生になっており、彼は早速千冬とヒナタに現代のマイキーと握手して戻ってきた経緯を教える。〝不良辞典〟の山岸から、この時の不良の勢力図と、関東卍會という新たなチームの総長にマイキーがいる事を知る。
タケミチは結局マイキーを助けないと終わらない事を確信し、彼の打倒を胸に誓う。
「オレ 万次郎をぶっ飛ばす!!」
花垣武道、最後のリベンジが始まる。