概要
ウマ娘とミリタリーを合わせた作品につけられるタグ。
タグ名はイギリスの作家、マイケル・モーパーゴの児童文学「戦火の馬」より。
「戦火の馬」の主人公、ジョーイをウマ娘化したイラストも投稿されている。
ウマ娘/馬と戦争
まず
「プリティーダービー」の作中では、こちらの世界のいわゆる四本足の馬は存在しないことになっている。
実際、作中では「馬」の漢字の下部の点を2つにして二本足であることを強調したデザインとなっており、こちらの世界の馬に相当する動物も登場しない。
しかし
人類が馬を家畜化して以来、馬は戦争と密接に関わってきた生き物である。
古代の戦争では戦士のチャリオットを引き、人類が馬の背に乗ることを発明してからはその背に人を乗せた。
第一次世界大戦に至るまで、騎兵による突撃が戦場の華であったのも、馬が歩兵の戦列を食い破るのに一番適していたからであるし、かつてのフン族やモンゴル帝国がユーラシア一円に勢力を広げたのも、彼らが生まれながらの精強な騎兵だったからであった。
また、戦争の機械化が進むまで、重い大砲を引いて移動するのは屈強な輓馬の仕事であったし、前線まで補給物資を運ぶのも、輜重隊の駄馬や荷馬車の仕事であった。
このようにして、馬は人間の戦争に大きな影響を与え、かつては戦争に勝つため、各国が馬の品種改良に熱を上げていたこともあったのである。
そして
ウマ娘が有名になるにつれ、この世界でも、ウマ娘は戦争に関わっていたのではないか?という創作作品が出始めるようになった。
そのような作品につけられるのが、このタグである。
関連イラスト
作成時点では、ウマ娘がミリタリーコスなどをしてるイラストが多い。
この世界での騎兵は、もしかしたらこうだったのかも・・・・。
ちなみに
競走馬から軍馬に転身した馬は、少ないながらも何頭か確認されている。
以下有名な例
コペンハーゲン(牡 栗毛 軽半血種)
英国初代ウェリントン公アーサー・ウェルズリーの愛馬。
2歳のころに10戦し、何回か勝利を挙げたとされる。
その後、ウェリントン公に売却され、彼の乗馬となった。
軍馬となった後は、主人を背にワーテルローの戦いなどに参加。
小柄ながら恐るべき体力の持ち主で、ワーテルローの戦いでは、主人を背に二日間ほとんど休みなしで駆けまわっていたという。
カイソウ(牡 栗毛 サラブレッド系種)
1941年生まれの北海道産馬であり、1944年のダービー覇者。
1944年、戦争の為東京能力検定競走として行われたダービーを5馬身差で勝利するも、二冠目の長距離特殊競走(菊花賞)はコース間違いがあったため競走不成立となってしまう。
その後は何戦か競走するものの敗北。そのままセリ位置に上場され、陸軍に落札されたという。
名古屋の第13方面軍に配属され、司令官である岡田資中将の乗馬になったと言われているが、名古屋空襲のさなかに厩舎から飛び出し、消息不明になったとされている。