概要
ビロード離婚によりチェコスロバキアが分離後、チェコはEUとNATOに加盟し、軍装もNATO規格で行うこととなった。
歩兵の基本武器自動小銃(アサルトライフル)はソビエト規格の弾を使うVz58から5.56mmNATO弾を使うものへの変更が求められた。
当時はラダの名で開発されていた自動小銃CZ2000が開発中止となったばかりであり、チェコとスロバキア両政府は現用のVz58を近代化回収を施して使用し続けてきたが、さすがに寿命が近づいていた。
チェコ国防省の要求で、同国のCZUB社(チェコスロバキア時代のCZが民営化後分離したもの)が新型小銃を開発することなった。
開発当時の名称はBrenであり、2009年には同国の防衛装備品展示会にて公開され、後にCZ805 Brenとして量産化された。
チェコ軍で採用され、Vz58を更新していった。その後、隣国スロバキアも採用する。
幾度かの改良が行われ、A1、A2が開発されたが、作動方式に問題があるとのチェコ軍兵士から指摘を受け全面的に改修を施したCZ806 Bren2が開発された。
また、フランスの特殊部隊GIGNでは昨今のボディアーマーの普及に伴う5.56mmNATO弾への殺傷力不足への懸念から7.62×39mm仕様のCZ BREN 2を採用している。