Vz58は、1958年にチェコスロバキアで開発されたアサルトライフルである。
ソビエト連邦のAK47によく似た外観だが、チェコスロバキアで全く新規に設計された銃であり、7.62×39mm弾という使用弾薬を除いて共通点は無いと言っても過言ではない。
命中精度はAKを凌ぎ、重量も500gほど軽くAK47よりも優秀なアサルトライフルであった。
この事から、チェコスロバキアはAKの採用を拒否。Vz58が制式小銃となった。
ワルシャワ条約機構や社会主義国では、AKが大々的に使用されている中では珍しい存在となった。
輸出も意欲的に行われているが、欧州圏での使用例は少なく、顧客の殆どがアフリカや東南アジアといった国々である。
チェコとスロバキアが分離した後も、両軍で近代化改修を施して使用されているが、NATO加盟による軍装備規格の変更に伴いCz805とCz806へと更新中である。