概要
ソビエト時代にSergey I. Koksharovが次世代小銃計画アバカンのために設計した小銃で、結局ニコノフ設計のAN-94が採用されたものの、トライアル後に再設計され、少数生産された。
2014年にA-545、A-762という改良型が開発された。AK-12とロシア連邦軍正式小銃のトライアルに参加している。
特色としては、本体にBARS(Balanced Automatic Recoil System)と呼ばれる反動抑制装置が組み込まれており毎分900発(初期型は毎分1200発という文献もある)と非常に高レートの連続射撃であってもコントロールが容易となっている。
これは、従来のAKの泣き所であった「連射速度が遅いので犯罪組織やテロリスト相手に撃ち負ける」という問題が改善され、ごく少数の特殊部隊で採用させることとなった。
BARSとは
この銃やA-545などの派生型に組み込まれているBARS。これはどういう物かというと、ボルトキャリアの前方にカウンターウェイトを組み込んでおり、射撃した後発射ガスを拾い上げて2つのパーツがそれぞれ前後逆に動く。そうしてカウンターウェイトに働いた慣性がボルトキャリアの衝撃や銃弾の反作用を和らげるという仕組み。
この動画を見るともっと分かりやすいかもしれない。