概要
岐阜県大垣市に本社を置き、市内にある金生山で産出される石灰石の輸送を行っている貨物専業の私鉄。
美濃赤坂線美濃赤坂駅を起点に猿岩駅までを結ぶ市橋線を運行しているが、実際に貨物列車が定期運行されているのは途中の乙女坂駅までである。
かつて市橋線は猿岩駅から先市橋駅まで伸びていた他、美濃赤坂駅と昼飯駅を結ぶ昼飯線もあったがどちらも2006年に廃線となっている。
主要株主は矢橋大理石、上田石灰製造、矢橋工業の3社で、西濃運輸との間に資本関係・人的関係はない。どちらも本社所在地の大垣市のある西濃地方を社名の由来としていることだけである。
車両
- DD40形
DD402・403の2両が在籍しているが、402についてはエンジントラブルで運用を離脱。
2021年に秋田臨海鉄道から1251号機の譲渡を受けた。この他に国鉄清算事業団から購入した501号機も在籍していたが、こちらは検査期限切れにより2021年9月に解体。
不祥事
2021年10月、国土交通省中部運輸局は西濃鉄道へ改善指示を出した。
その改善指示を受けることになった原因があまりにも杜撰で一部では令和の朝倉軌道という渾名で呼ばれることに。
以下その内容
- 決められたダイヤグラム通りに列車を走らせていない
- ポイント・枕木の交換に関して必要な手続きを省略
- 輸送障害を起こしたのに報告なし
- レールの歪みを放置
- 4日に1回行う必要のある線路の点検を一部区間で5日以上開けて行っていた
- 列車無線用電話を勝手に廃止
- 踏切の検査を行っていない
- 一部列車で2日に1度行う義務のある点検を3日以上開けて行っていた
- 重要部検査時にエンジンのオーバーホール・探傷チェックを省略
- 助役か機関区長が行う必要のある運転士の点呼を駅長にやらせる
- JR貨物から列車を引き継いだ際に行うブレーキテストを省略
- 2005年から2021年までのおよそ16年間スタフ閉塞を殆どやっていない
西濃鉄道の労働組合は公式Twitterアカウントを運用しており、秋田臨海鉄道からのDE10移籍時には
とツイートしており、実はヤバいのではないかという噂が細々と流れていた。