概要
「美濃赤坂線」は通称及び便宜上駅などで案内されている営業路線名であり、法律上の正式名称は「東海道本線」である。
下り旅客列車で大垣駅を出発し、大垣車両区を横目に過ぎた先にある南荒尾信号場から分岐して美濃赤坂駅までを結ぶ。
現在全区間が岐阜県大垣市内にあり、JR東海が第一種鉄道事業者として管轄。
1919年に、美濃赤坂周辺で産出される石灰石・大理石の輸送を目的として開通。
国有鉄道における内燃動車(ガソリンカー)発祥の地でもある。
運転系統としては大垣駅と美濃赤坂駅を往復する普通列車と、石灰石を輸送する貨物列車(JR貨物)が運行。
普通列車は大半がワンマン運転を実施しており、本数は18.5往復(平日)/18往復(土休日)が設定されている。
駅番号は導入されておらず、交通系ICカードは一切使用できない。
貨物列車は西濃鉄道の乙女坂駅を始発として、名古屋臨海鉄道の名古屋南貨物駅までを結んでいる。
貨車は矢橋工業の所有するホキ2000、ホキ9500(通称:赤ホキ)を使用。
これらは令和の時代になって珍しくなった車扱列車であり、目玉の機関車が牽引するという情報が入ると沿線にファンが集まる光景も見受けられる。