概要
『メトロイドドレッド』に登場する、本作のボスの1体。
惑星ZDRの原生生物で、頭部には8つの目を持ち、筋肉隆々な二本足で歩行し、腹部には肋骨のような6本の副足らしきものがある。
強酸性のブレスと背中から生えた尻尾の棘が武器であり、肉食性で他の生物を狩る様子も見られる。
ZDRでは複数存在していたようで、武闘派鳥人族『マオキン族』に狩られていたり、クワイエットローブが研究していた事がチョウゾアーカイブにて確認できる。
本作でサムスと戦う個体は、アルタリアの巨大鳥人像からエイオンアビリティ『ファントムクローク』を奪って体内に取り込んでおり、体を透明化する能力を取得した。
これを使って獲物を捕食しており、劇中の背景にて透明化したコルピウスが他の生物を狩る様子や、移動する光景を目撃する事ができる。
そして、ファントムクロークが元あった部屋にて、サムスに襲いかかろうとした事から、彼女と対決する事になる。
名前の由来は、蠍座を意味する「スコルピウス」からだと思われる。
戦闘
第1形態
こちらを向いて対峙する。弱点は頭部であり、チャージビームかミサイルでダメージを与える事ができる。
時折頭部の高さを変える為、フリーエイムで狙い撃ちする必要がある。
強酸弾
口から強酸性の液を吐く。地面に着弾すると瘴気になってしばらく残り、触れるとジワジワとダメージを食らう。
着弾前に破壊するとエネルギーとミサイルを補給することができる。
尻尾振り払い
尻尾を横にしならせて構えた時に使用してくる。
尻尾を鞭のように素早く叩きつける。ジャンプで回避できる。
尻尾突き刺し
尻尾を大きく振りかぶった時に使用してくる。
サムスを狙って尻尾を地面に突き刺してくる。しかし、尻尾が抜けるまで隙だらけなので、わざと誘発させて懐に飛び込むと、弱点の頭が狙いやすくなる。逆に、外側に逃げると尻尾が盾になってしまうので注意。
第2形態
ファントムクロークの力で透明化する。
攻撃パターンは第1形態と同じだが、輪郭だけ朧げに見えるくらいなので、弱点の頭部が狙いにくくなる。
代わりに、ファントムクロークを取り込んだ尻尾が光っており、そこが新しい弱点になる。尻尾は通常ビームでもダメージを与えられる。
第3形態
怒りだし、壁を壊してマグネットサーフィスを出した後は、こちらに背を向け、透明を解除する。ここからは新たに強酸ブレスと体当たりが追加され、第1形態〜第3形態を繰り返すようになる。
背面攻撃
こちらに背を向け、尻尾で攻撃する。背中からだとこちらの攻撃が通用しない。
直前のムービーでヒントがあるように、コルピウスの下をスライディングで前側に回る事ができる。スライディングが終わるとすぐにメレーカウンターのチャンスが来るため、成功すると連続攻撃のチャンスである。
強酸ブレス
頭を地面に向けて唸ると使用してくる。強酸性のブレスで床一面に瘴気を付着する。マグネットサーフィスに張り付く事で回避できる。
体当たり
巨体を動かしてサムスを壁際に追い詰めて体当りする。マグネットサーフィスに張り付いて誘い込み、キッククライムで飛び越える事で回避できる。
撃破後
苦しむコルピウスは、せめて一矢報いようとサムスに体当たりを仕掛けようとする。それに対し、サムスはアームキャノンをチャージしながら、自分の背後に巨大鳥人像が来るように歩み出す。飛びかかってきたコルピウスの頭部にチャージビームを当てつつ、回転ジャンプで飛び越え、哀れコルピウスは巨大鳥人像にぶつかり、崩れた瓦礫に埋まって絶命するのであった。
その後ろでスーパーヒーロー着地を決めたサムスは、近くに転がっていたコルピウスの尻尾からファントムクロークを入手するのであった。
余談
バグ技「壁貫通ビーム」を使う事でE.M.M.I.-02SMに遭遇する前に戦う事ができる。
ただし、チャージビームとスパイダーマグネット入手後に戦うことが前提なので、難易度は通常プレイより更に厳しくなる。特に、スパイダーマグネットがないと強酸ブレスと体当たりが回避不可能である。
一応、コルピウスを先に倒してからアルタリアのE.M.M.I.ゾーンに入ると、02SMとの遭遇イベントを飛ばしてしまうため、オメガキャノン入手まで02SMが出現しなくなる。
ただし、イベント設定に不都合が発生するため(中には、余計タイムロスになるものや突然死してしまうものもある)、やるなら自己責任で。
実験体 Z-57号
ダイロンのある部屋の背景にて、解剖実験らしきものを受けている巨大なコルピウスらしき生物。
この時は死亡しているのかサムスに襲いかかる事はなく、普通に素通りできる。
しかし、エルンにてXが解き放たれた後は、忽然とその遺体が無くなっている。
実は遺体が紫色のコアXに取り込まれて擬態されており、そのままカタリスを移動し、サーマルエネルギーを制御する中央装置を乗っ取ってしまう。
それにより、ZDR全域が急激に低温化し、サムスがグラビティスーツを入手した頃には、アルタリアとカタリスの地形と一部の機能が文字通り凍結してしまう事態になった。
グラビティスーツのおかげで低温環境が平気になったものの、このままだと凍結化の影響が広がるため、サムスと戦うようになる。
腕が六本に増えており、強酸性のブレスもビームか何かのように強力になっている。口も三股に分かれる構造になり、目が赤くなっている。
体の大半が画面奥の背景にあり、コルピウス同様、頭部が弱点。
なお、チョウゾアーカイブによると、Z-57号を作ったのはクワイエットローブだと思われる。もっとも、クワイエットローブの性格を考えると、レイヴンビークに脅されて作らされたと考察できる。
戦闘
第1形態
- 薙ぎ払い
元々あった二本足で画面半分を薙ぎ払う。薙ぎ払ってくる腕と逆方向の上部分が安全地帯。
- 強酸ビーム
地面に向かって極太のビームを吐いて薙ぎ払ってくる。ビームに当たった部分はピンク色のゲルが付着しており、触るとダメージを受ける。
ゲルが付着しない部分があり、一度ビームが途切れるので途切れた瞬間にスペースジャンプかフラッシュシフトで回避できる。
- 強酸ビーム&噛みつき
こちら側の左右どちらかに乗り込み、天井から壁を伝って自分の足元近くまで強酸ビームを吐き、その後でサムスに噛み付いてくる。
Z-57号の足元にいればビームが当たらず、噛みつきはメレーカウンターで防ぐ事ができる上にグラブシーケンスによる連続攻撃チャンスになる。
第2形態
ある程度攻撃を受けると第1形態では使わなかった4つの腕を使ってくるようになり、以下の攻撃が追加される。
- ロックオン攻撃
4つの腕を壁や天井に貼り付けでエネルギーを吸収し、照準でサムスを狙いつつ強酸弾を吐く。
幸い、照準の動きが遅い上に、ストームミサイルを使えば張り付いた腕を素早く破壊することができる。腕を破壊するとエネルギーとミサイルが補給できる。
- 薙ぎ払い
第1形態にも使用した攻撃だが、左右の腕で薙ぎ払った後、両腕で広範囲を攻撃する。画面真ん中の上部分が安全地帯であるが、跳ぶタイミングが早いと振りかぶった両腕に当たってダメージを受けるので注意。
- 波状ビーム
画面右側の壁に強酸ビームを発射し、送風機を起動させ、三日月型の波状ビームを左の壁に向かって放つ。波状ビームが当たった壁は強酸性のゲルに覆われるため、走りながら波状ビームの隙間をジャンプやスペースジャンプで潜り抜けるべし。
なお、この攻撃は終了後の隙が長く、終わり間際にスピードーブースターを起動し、攻撃が終わったと同時にZ-57号の頭部に向かって下からシャインスパークでぶつかると一撃で倒せる。
撃破後
サムスの猛攻を受け、マグマの中に落ちそうになるZ-57号。しかし、最後の悪足掻きにサムスの足を掴んで道連れにしようとするが、チャージプラズマビームを受けて自分だけ落とされる。
たまらずコアXに戻って逃げようとするが一歩遅く、そのままマグマの中へ沈んでいったのであった。