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2. ローマ帝国中期、セウェルス朝の皇帝(189年 – 211年 在位:209年 - 211年)。本項目で説明。
ゲタ(ローマ皇帝)
カラカラ帝の弟。兄とともに皇帝となるが、カラカラに粛清されゲタ一族も粛清された。
石膏デッサン像モデルの一人。
CAESAR PVBLIVS SEPTIMIVS GETA AVGVSTVS
ゲタ (プブリウス・セプティミウス・ゲタ)
ラテン語: Publius Septimius Geta Augustus
皇帝名カエサル・ブブリウス・セプティミウス・ゲタ・アウグストゥス
Caesar Publius Septimius Geta Augustus
世没:189年3月7日 – 211年12月26日
ローマ帝国の皇帝。第21代皇帝カラカラの実弟で、共同皇帝として即位した。
粛清
- セウェルス朝は蛮族との戦いの最中に皇帝一家を「理想的な家庭」として喧伝したが、実際は家庭内対立を抱えていたのである。
- 211年、属州ブリタニアのエボラクム市でセプティミウス・セウェルス帝は病没した。遺言により直ちにカラカラとゲタが皇帝に即位して新しい治世が始まった。
- ゲタ帝とカラカラ帝の統治は共同皇帝制で成功しなかった例の一つで兄弟は官職叙任から法律解釈に至るまで全ての分野で激しく対立した。幾つかの歴史書は二人が帝国を二分するという案まで提案したと伝えており、とうとう同年の終わりにカラカラ帝は弟の殺害を決意した。
- 何度か暗殺未遂事件を引き起こした後、母ユリア・ドムナが用意した和解の場でゲタ帝はカラカラ帝と結んでいた百人隊長に刺殺された。
- ゲタ帝は兄によって殺された上、「名誉の抹殺」により全ての記録を抹殺された。父が描かせた家族の肖像すらゲタの顔だけが削り取られ、更にゲタ帝に近かった貴族達も容赦なく粛清された。