概要
清々しいほど時代考証を無視しており、ごく普通に外来文化や近代テクノロジーが登場する。
というか、物理法則や常識、果ては作画までぶっとんだ事になるので、時代考証くらい可愛い物である。
掲載誌はまさかのりぼん。
りぼん編集部の蛮勇を歓迎したい。
あらすじ
時は戦国の世。3人の見習い忍者極丸、危脳丸、満丸は、忍者道場に住み込みで修業をしていた。
その道場に預けられたのが、敵対勢力に命を狙われた白鳥城の姫、姫子。
姫子に一目ぼれした3人は、彼女を巡ってドタバタを繰り広げ、先生に迷惑をかけ、城下町のたいていの人にも迷惑をかけながら、命がけで姫を守り通す。
登場人物
危脳丸(あぶのーまる)
忍者らしからぬド派手な装束に身を包む、極度にナルシストな馬鹿。
自意識過剰な目立ちたがり屋で、忍務中だろうが主君の御前だろうが、
踊り、歌い、叫び、愛を語り、剣を飲み込み、シンクロナイズドスイミングを披露する。
素質はともかく才能はあるあらしく、驚異的な身体能力を有していて余計に始末が悪い。
根は優しく年相応に純真な面もあり、極丸と組むと常識的なツッコミに回る事もある。
が、大抵の場合は一緒に暴走し、周囲に多大な被害をもたらす。
姫子へ情熱的で献身的な愛を捧げており、思うに任せぬ恋に苦悩している。
同作家作「ルナティック雑技団」には、彼の血統である愛咲家が登場。
異常なオーバーリアクションと芸術家気質が連綿と子孫に受け継がれている事がわかる。
極丸(きわまる)
常に無表情で一度も笑顔を見せたことは無く、柄の悪い関西弁で喋る。
性格は極めて自己中心的でエキセントリック、何をしでかすか全く予想がつかない。
仲間を真剣でぶっ刺すのは序の口、家を壊す、店を燃やす、殿を殴る等の狼藉を、
息をするように淡々とやってのける。特に、先生には執拗な嫌がらせを繰り返している。
危脳丸と同じく戦闘力は本物で、50m走のタイムは1.3秒。
唯一姫子にだけ明確な好意を持っており、彼女の言う事だけは聞く。
満丸(まんまる)
丸々っとしてちっちゃくて可愛く、無害な少年。
一片の悪意もない無邪気な子供という、この作品では稀有な存在。
故にキャラ立ちも難しかったのか、後半に行くにつれ、ただいるだけの存在に。
姫子には、子供が姉にじゃれるように好意を寄せている。
姫子
白鳥城の姫君。心優しい美少女。
敵対勢力に命を狙われ、城下の忍者道場に匿われることになった。
高貴な身分でありながら、家事を引き受け先生を労わる働き者。
危脳丸達の求愛を困りつつかわしているが、実はその3人の中に想い人が…。
先生
危脳丸達の師匠。一線を退いた老忍者で、今は城下町で忍者道場を開いている。
滅茶苦茶な弟子たちに日々手を焼いており、特に極丸からは命に関わるような悪戯を仕掛けられている。
それでも彼らを追い出さない、人情家で我慢強い人格者。
ターミィ
やけくそ気味の新キャラ。未来からやって来たサイボーグ。
元ネタはターミネーターだが、見た目はゴルゴ13をぬるくしたような感じ。
「タ~ミネ~タ~」しか言葉を喋れないが、豊かな表情で意思疎通が可能。
姫子に恋をしており、使用人的なポジションで道場に居つく。
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