概要
全長8.5m、体重5~8tほどの大型の鎧竜で、名前の由来は「頭の良い者」。
もっとも進化したアンキロサウルス類の恐竜で、このグループの中でも特に終盤の頃に生きていた。
同じアジアのヨロイ竜サイカニアに近く、特に体型や鼻のつくりはサイカニアに似ているとされる。
その頭骨は後部が高く、鼻面は幅広、鼻のつくりは縦にS字カーブしている。
嗅覚の機能を高めるためと言われているが、タルキアはなんと砂漠のような乾燥地帯に適応して暮らしていたとされており、吸い込んだ空気を少しでも湿らせることで呼吸しやすくするためだったのではないかという説も。
また後頭部と口に、角のような骨の突起があり、これを身を守るのに役立てたりしていたようだ。
タルキアの化石には頭骨にタルボサウルスの牙に一致する傷の付いた化石が見つかっており、タルボサウルスに捕食されることもあったようだ。しかしながら、タルキアも為す術なくもなく捕食されるような相手ではなく、同じ地層から棍棒ような硬いもので強打されて脚が砕けたタルボサウルスの化石も見つかっており、このタルボサウルスはタルキアを襲ったが尾のハンマーで強烈な反撃を食らったと考えられている。