「破邪ァ~~!!」
概要
団地を牛耳る自治会「バニシング排斥婦人会」に属する女性。通称「正義魔」。危険度A。
正義のヒーローめいたぴっちりスーツに身を包んだ身の丈2mを越える女性で(侵入しようとした時、頭に窓をぶつけたシーンがある)、これまでに登場した人妻の中でも一際異質な存在感を放っている。ぶっちゃけ初登場シーンはホラー漫画並みに怖い。ニコニコ静画の該当話のサムネの時点で少し怖い。
人物像
一言で彼女を表すならば、正義を振りかざして悪者を嬲ることに愉悦を感じる極めて独善的な人物。
実際、作中でも「悪に人権はない」「悪い奴はいくらでも叩いても嬲ってもいい」と言わんばかりに悪と見なした者に嬉々とリンチを仕掛け、被害者であるヨシダに対しても助けるどころか「君じゃ団地の平和は守れませ~ん」と嘲笑してゴミのように投げ捨てて一切気にかけない等、ある種の危険性が垣間見えている。
正義を振るう相手こそ(現時点では)倫理観に乏しい変態人妻である為、彼女の行動に少なからず正当性があるように見えるが、前述の理由は勿論の事リビドークロスをばら蒔いた張本人側の一人であるため変態人妻とは別ベクトルで迷惑かつ危険な存在であり、そもそも彼女が属している団体は反社会組織と繋がっているという正義とは対極の完全なる悪の組織なので彼女の正義と社会的な正義は全く相容れないことは確かである。
身体能力も怪物じみており、リビドークロスの力を使わなくてもツッコミ一発で変態人妻三人を纏めてはじき飛ばしてみせたほか、箪笥や冷蔵庫等を片手で軽々と持ち上げている。
リビドークロスなしであのゴウダとほぼ互角である。
その長身ゆえに体を傾けて立っていたり、体を折り曲げていることが殆どである。
真っ直ぐに立たせるとコマに納まりきらない程の長身ゆえの作画都合と考えられるが、それが彼女の異形感を一層際立たせている。
口癖は「HAHAHA」、「破邪ぁー」。
活躍
- 第7話 ばら撒き魔・再襲
忠告したにも関わらず団地で騒ぎを起こし、ヨシダを(性的な意味で)襲おうとしたワタナベ・イチノセ・ミズタニ三人組を制裁するために現れた。
「君じゃ団地の平和は守れませーん」とヨシダを投げ飛ばし、応戦しようとした三人をツッコミチョップ一発とオナ禁コントローラーガン萎えスイッチで無力化、「正義の鉄槌」という名目で痛めつけるのであった。
- 第9話 バニシング執行部隊
ヌマジリ宅の隣の部屋の夫婦が、真っ昼間から大声で子作りをしていたことに腹を立てたキリタニによって、同じく執行部隊のツジサキ、アンドウと共に派遣された。ツジサキとアンドウが夫を食い止めている間に家に侵入し、のいてチョップ一発で妻を無力化する。怪力で家財道具を夫婦共々軽トラに積み込み、サカクラの運転で運び出した。運転を止めようとして川に落ちた管理人と対峙し、彼女たちがヨシダの父に重傷を負わせたという事実を明かし去っていった。
- 第10話 正義魔①
いつものように正義ごっこ(頼んでもいないのに町内監視して因縁つけること)を行い、ごみ出しに来ていた男性に「ゴミは分別しろぉお!」と因縁をつける。確認のためにごみ袋の中身をぶちまけ、そこからエロ本やオナホが出てくるや否や他の団地妻と共に男性を変態扱いする。男性が反論するとフルボッコにしてしまう。
その後、また野外露出しようとしたイチノセを捕らえ、公開処刑と称しばら撒き魔であることを団地の住人達にばらしてしまう。イチノセの服をはぎ取って拘束し、他の団地妻たちを扇動しリンチを開始。
住人たちが次々とリンチに加わる有様を見かねたヨシダが止めに入り、「正義とか言ってただ人を虐めたいだけ」と言われる。すると逆上しヨシダをのいてチョップで倒そうとするが、ゴウダに止められる。その場は余裕の表情で去っていくが、帰宅後、自身の正義を否定したヨシダへの怒りを爆発させヨシダ排除作戦の先鋒に志願した。
余談
- 危険度Aクラスの実力と危険性をこの上なく分かりやすい形で見せつけてきた人妻であり、「Aクラスは徒党を組んで陰湿なイジメを仕向けてくるのだろう」と予想していた読者の度肝を抜いた変態人妻怪人である。
- なお原作者が同時連載中の『搾精学級』に登場する女生徒「ブスジマ」とは、八尺様を彷彿とさせる異常な長身、顔立ちに加えて立ちポーズや台詞回し等の共通点が見られる。更には10話でブスジマの必殺技「アポカリ空手奥義 アイアンメイデン」と同じ技を披露している。
- 普段着のTシャツには「SUPER BIG」と「巨女」いう文字が入っている。
- 因みに掲載当時はTシャツの(文字以外の)デザインまで元ネタとそっくりであったが、後に発売された単行本では流石に修正された。(とは言ってもトーンの違いくらいだが)
関連タグ
バッタヤミー、正義のためなら人間はどこまでも残酷になれるんだ:他作品における怪人、並びにセリフ。ショウダという人物を的確に表している。
阿古谷清秋:本来の意味で正義に仕えている立場であるがこちらも「自身が考える正義」を盲信するあまり私刑(果ては殺人)を厭わないなど根本が同じ人物。