概要
一般的なカブトムシと違い頭角が無く、代わりに胸角が3本ある風変わりな姿をしている。
この角は戦うためではなくヤシなどの植物に潜るために使用される。そのため他のサイカブト族同様現地では害虫扱いされている種も多い。
その独特の見た目から飼育人気は高いが、前述の理由からその大半の種の輸入許可が降りていないため、飼育の際には許可が降りているものかチェック(リンク先のフォームでStrategusと検索)が必要だ。
主な種類
マンディブラリスミツノカブト
主にブラジルに分布。
トプ画の種。標本の流通量は多いが、前述の理由で画像検索をかけても生体の画像が殆どヒットしない。
両脇の胸角が平たく、丸みを帯びる。(イラストの胸角が尖っているのは資料画像の少なさから近縁種を参考にしたものと思われる。)
クワガタにも使われているマンディブラリスとは水牛の顎という意味。水牛のような立派な角を持つ。
甲虫王者ムシキングにも登場しており、その関係で比較的知名度は高い。必殺技はヘッドスピンラッシュ。
ケンタウルスミツノカブト
本属最大種でアルゼンチンの大型種。両脇の胸角が潰れたような形になる。パンカブトと並び世界最大のサイカブトとされる。
アロエウスミツノカブト
アメリカ合衆国〜中南米に広く分布。「ox beetle(雄牛カブトムシ)」という英名を持つ。
幼虫は植物の根を食べるため害虫とされている。
スリナムミツノカブト
中南米に分布。
数少ない輸入許可種。50㎜にも満たない小型種だが、大型種にも引けを取らないほど角が発達する。
両脇の胸角は尖る。
亜種にヒルタスミツノカブトがいる。
飼育は簡単で日本のカブトムシの飼育方法で幼虫を育てられる。