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概要

アメリカ合衆国中南米に広く分布するサイカブト族の一属。約35種が記載されている。
属名はstrategus
別属のパプアミツノカブトと区別するためにミツノサイカブトとも呼ばれる。

一般的なカブトムシと違い頭角が無く、代わりに胸角が3本ある風変わりな姿をしている。
この角は戦うためではなくヤシなどの植物に潜るために使用される。そのため他のサイカブト族同様現地では害虫扱いされている種も多い。

その独特の見た目から飼育人気は高いが、前述の理由から大半の種が植物防疫法により輸入が禁止されている。
しかし植物防疫法では外来生物法特定外来生物とは違い所持を禁止することが出来ないため、輸入不可でも生体で市場を流通してしまっている種が多く存在する。

主な種

分布域や発生時期は海野和男著『カブトムシの百科』に基づきます。

マンディブラリスミツノカブト(S mandibularis)

ブラジルパラグアイアルゼンチンに分布。最大63mm。
トプ画の種。標本の流通量は多いが、前述の理由で画像検索をかけても生体の画像が殆どヒットしない。
両脇の胸角が平たく、丸みを帯びる。(イラストの胸角が尖っているのは資料画像の少なさから近縁種を参考にしたものと思われる。)
クワガタにも使われているマンディブラリスとは水牛の顎という意味。水牛のような立派な角を持つ。

ケンタウルスミツノカブト(S centaurus)

ブラジル〜アルゼンチンに分布。
両脇の胸角が潰れたような形になる。
最大80mmに達する本属最大種でパンカブトと並び世界最大のサイカブトとされる。

アロエウスミツノカブト(S aloeus)

アメリカ合衆国(アリゾナ州以南)〜アルゼンチンにかけて広く分布。最大62mm。
胸角の長さは個体により変化し、大型個体ほど立派になるとされ、その胸角から「ox beetle(雄牛カブトムシ)」という英名を持つ。
幼虫は植物の根を食べるため害虫とされている。

アンテウスミツノカブト(S antaeus)

アメリカ合衆国〜ホンジュラスにかけて分布。最大40mm程度の比較的小さな種。
体は丸みを帯びてずんぐりしており、胸角は上に向かって伸びている。

ロンギチョンペルスミツノカブト(S longichomperus)

メキシコ〜ホンジュラスにかけて分布。
最大55mm程度。
全身が黒く強い光沢がある。角は上ではなく真っ直ぐに伸びる。

スリナムミツノカブト(S surinamensis)

トリニダード・トバゴ〜アルゼンチンにかけて分布。
数少ない輸入許可種。50㎜にも満たない小型種だが、大型種にも引けを取らないほど角が発達する。
両脇の胸角は尖る。
亜種にヒルタスミツノカブト(S s hirtus)がいる。
飼育は簡単で日本のカブトムシの飼育方法で幼虫を育てられる。

バリドゥスミツノカブト(S validus)

エクアドル〜アルゼンチンにかけて分布。
最大66mm程度。
前翅が赤っぽい種。
角は個体によって大きさが異なる。

アヤックスミツノカブト(S ajax)

キューババハマに分布。
最大40mm程度。
カリブ海の島に生息している種で、3本の胸角のうち、中央の角のみ長く先端が二又に枝分かれしており、左右の角は太く短い。

アエノバルバスミツノカブト(S aenobarbus)

カリブ海のイスパニオラ島(ハイチドミニカ共和国)に分布している。
アヤックスミツノカブトのように中央の角が長く二又で、左右の角が短い。

タルパミツノカブト(S talpa)

バハマ〜小アンティル諸島のリーワード諸島にかけて分布。
カリブ海に生息するほかの種と同じような形状の角を持つ。
全身が黒く、強い光沢がある。

甲虫王者ムシキング

マンディブラリスミツノサイカブトが登場。必殺技はヘッドスピンラッシュ。

関連項目

カブトムシ サイカブト

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