ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

老害の編集履歴

2021-12-18 09:10:14 バージョン

老害

ろうがい

高齢者を罵って言う語。対義語は老益。

概要

辞書的な意味では、企業政治の指導者層の円滑な世代の交代が行われず、組織の若返りが阻まれる状態を指す。日常的には、他人の意見を聞かず時代遅れの価値観を押し付ける傲慢な高齢者に対する言葉として使われる。


人間は年齢を重ねると前頭葉の働きが弱くなる傾向があり、たとえば60歳男性の平均は小学6年生の男児とほぼ同じといわれるが、れは個人差が大きく、すべての人間がそうなるわけではない。

脳は好奇心を持って新しいことを学び、活性化し続けていれば年を取っても脳は老化しないことがわかっている。


また、インターネット上では(年齢に関係なく)古参のファンを指して使われることがある。

この意味での老害を自称し「老害として言わせてもらうが、最近の若いファンは~」などと周囲を腐す者も珍しくない。

実際のところは、こうした凡人と違う特別な自分を主張する言動はむしろ老人どころか中二病高二病)に近い行為なのだが…


ネット上における用法

本来の原義は「組織が老いていくことによって生じた害」なので、あくまで「若返りが阻まれている状態」を意味する用語であり、高齢者・老人への差別的な意味合いは一切ない。

しかし、現代のネット上では「過去の栄光に縋る哀れな高齢者」「反社会的・横暴(横柄)な老人」といった、原義とは異なる意味合いで使用され、今や高齢者に対する差別用語として定着している。


pixivにおいても「若者達に暴言を吐く」「自己の利益や満足の為に社会を脅かす」ような老人を皮肉るイラストに付けられているようだ。


サブカルチャー層における老害

先のように、ある人が「老害」になってしまう原因としてジェネレーションギャップの存在は大きい。そのため、先述のように極端な例を含めても0とは言いきれない。例えば、君が何らかのシリーズ作品のファンだとしよう。そのシリーズが長年に渡って続いていると自然と新旧のファンに知識や考えの差が生まれる。その場合に最新の作品批判をいわゆる「古参」が始めると初期世代と現在の世代で諍いが起きる。


つまり、これが新しい(若い)世代のファンからすれば、古参は「老害」となる。いずれにせよ、新しい者ができる度にこのような事が繰り返されるわけだ。どの作品とは言わないが、既に最初の実害も発生してから10年以上経過しており、現象としては既知のものだ。


キレる老人

昨今、日本では「キレる老人」というものがメディアにも取り上げられ、多くの共感を得ている(「老害」は差別用語であるため、メディアは使用しない)。

たとえば、飲食店において店員に理不尽な文句や罵倒を言ったり、初対面の人間に無礼な態度で接する人は若者より高齢者が多い傾向にあるとされている。


それだけに留まらず、アクセルとブレーキを踏み間違える交通事故によって若い命が絶たれてしまうケースもしばしば発生することや、世代間の摩擦もあって、今までにないほど「老害」は問題視されている(特に年配の男性は家父長的な価値観を持っている人が少なくなく、フェミニズムに感化されている若い女性とは相容れない)。


実際、人間は40代辺りから脳の老化で前頭葉の働きが衰え始め、脳のブレーキ(≒自制心)が効きにくくなることで怒りが収まらなかったり柔軟性がなくなったりし始める(年を取ると涙もろくなるのもこのため)。


日本では子が実家から独立する傾向があり、そのため独居老人が社会問題化し、老害を増やしている遠因になっているのではないかという分析もある。隣国の台湾では独居老人が少なく、また老害という問題も深刻視されてないことから日本社会の構造的な要因であるとも言われている。


関連記事

老人

長老

高性能じいちゃん

高性能ばあちゃん

上級国民:国家公務員の官僚や、大企業の社長といった「社会的地位の高い職業」を経験した、高齢者に対する蔑称として呼ばれることもある。

姥捨て山:「老益」の民話として有名。


老成:対義語。

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました