概要
様々なものがあるが、基本は貧困や法令、村の掟などによりある年齢以上の高齢者を山に捨てにいくというものである。世界各国に類似の伝説があり、どこまでが現実に行われたものであるか否かははっきりしない部分も多い。
民話の題材としても多く使われ、捨てようとした高齢の親の知恵などに救われたり、大切な親をどうしても捨てられなかった者が周囲に訴えかけるなどして、姥捨ての習慣自体が悪習と見做され廃止されてハッピーエンド、というものもある。
長野県千曲市と東筑摩郡筑北村の境には「姥捨山」という山があるが、実際にこうした棄老が行われた場所なのかということは現状伝説の域を出る証拠は見つかっていないため不明である(ネーミングの由来が姥捨伝説とは無関係との説もいくつかある)。
転じた使い方
「高齢者を山に捨てる」という点から劣悪な環境・待遇の老人ホーム・老人保健施設等が「現代の姥捨て山」と呼ばれる場合がある。
他にも、漫画雑誌などで、かつて他誌で華々しく活躍したがその後あまりヒットが無く目立たなくなったような作家達が集まって来ている状態になっている媒体や、同様に全盛期を過ぎたベテランばかりが集まったプロスポーツチームなどがこう揶揄されることがある。
姥捨山を題材にしたフィクション
小説
- 楢山節考 映画化もされている。
- デンデラ 映画化もされている。
漫画
映画
北欧の棄老伝説や上記の楢山節考を元ネタにした展開がある。