概要
主人公ヴィオラの友人で、森の近くに住んでいるらしいが……。
容姿
髪型はお嬢様結び。リボンと同じく赤いワンピース服と、長袖の白いシャツを着ており、胸元にリボンタイを付けている。
ゲーム内の描写からは窺えないが、瞳は金色。小説版によると髪や目の色は生まれつき。ちなみに紫髪も金眼も、ゲーム内で述べられた「この地方の女性」の髪と瞳の色には当てはまらない。
関連イラスト
関連タグ
魔女の家 ヴィオラ(魔女の家) 黒猫(魔女の家) 紫髪 金眼
別名・表記ゆれ
※以下、『魔女の家』の重大なネタバレに付き未プレイの方などは閲覧注意!!
正体は森の奥にある家の主人である魔女、その人であり、作中では屋敷のあちこちに現れる。
廊下を歩いていたり、椅子に座って紅茶を飲んでいたりするが、その姿はすぐ幻影のように消えるため話すことはできない。
最後は、下半身の無い状態で這いずりながらヴィオラを追いかけて来て……。
真実
終盤でヴィオラを追いかけてくるエレンは、体は「エレン」だが中身(精神)は主人公「ヴィオラ」である。
ゲーム内の日記によると病気がちであったエレンは自らの死を予感するが、外に出たいという思いと親に愛されたい渇望からよく遊びに来ていた友人のヴィオラと体を入れ替えようと画策。一日だけの交換という約束でヴィオラの優しさに付け込み、その後取り決めを反故にして健康な彼女の身体を乗っ取った。
追跡を阻止するためと同時に「ヴィオラが絶望して死んでゆくため」、自分の目を抉り出して下半身を切り落とし、喉を焼く薬で声を出せないようにする等様々な工作を実行。エレンは友人を裏切って己が願望を成し遂げ、外に出ることに成功する。
小説版「エレンの日記」ではエレンの過去と彼女が魔女になった経緯が明かされている。
エレンは皮膚と足に先天的な病気を持ち、7歳になっても満足に動けなかった。
父親はエレンを徹底的に無視し、エレンは母親に依存して生きてきたが、 母親は父親とは別に男を作りエレンを置いて家から逃げ出そうとする。
娘を連れていけないことを泣いて謝るが、エレンは自分を見捨てた母を殺害、 死体を発見した父親は妻の死を悲しむが、エレンには目もくれなかったことで エレンは父親もまた自分への愛情を微塵も持っていないとして殺害する。
その後ひょんなことから火事を起こし命の危機に瀕するが、 その時父母を殺害しその魂を捧げてくれたとして悪魔がエレンに手を差し伸べ、 悪魔はエレンに魔法を授け、エレンは悪魔に魂を捧げる契約を交わすことで魔女となった。
魔女が死ぬ方法は「絶望する」こと。絶望しない限り魔女は死なない。 故に普通なら長く生きられないはずの病気の体でも魔女となったエレンは生き続け、 何百年もの永い年月、家に迷い込んできた人を殺害し魂を悪魔に捧げ続けてきた。
そして、悪魔はエレンに「体を交換する魔法」を授ける。
ただしこの魔法はかける相手の同意を得なければ行使することができない。
エレンは新たに招きよせた犠牲者…ヴィオラと友達になり、 あえて自らの体を醜く見せることでヴィオラの同情を引き、まんまと「1日だけ体を交換すること」に同意させる。
無論、エレンは健康で父親に愛されることのできる体を返すつもりなど全くなかった。
元・自分の肉体の眼をえぐり足をちぎったエレン。
その後は夢だった健康な身体で外の風を感じるために庭へと出て行く。
そのまま庭で昼寝をし、エレンが目を覚ますと、帰り道が塞がれていたのだった。
(ここでゲームが始まる)
魔女の力は魔女の家の外では強く行使できない。
目を覚ましたヴィオラは魔女の力で帰り道を塞ぐことはできたが、それだけで精一杯。
ヴィオラの肉体を得たエレンが家に戻らないだけでも、眼をえぐられ足をちぎられたヴィオラはいずれ己の生に絶望して死ぬのだ。
(ゲームでも家に入らずに一時間放置すると道を塞ぐ薔薇が消え、そのままクリアできる)
だが、(大抵の場合)エレンは家に戻ろうとする。自らヴィオラを絶望させるために。
これを哀れで愚かな犠牲者を踏みにじることを楽しむ「趣味」と捉えるか?
せめて「友達」を自らの手で死なせてやろうという「慈悲」と捉えるか?
それとも彼女は悪魔に魂を売り心底魔女と成り果て、何も知らない多くの人を、そして「友達」すら利用して平気で打ち捨てた吐き気を催す邪悪か、
はたまた愛を求め純粋すぎた故に狂った悲しい破綻者であるか?
それは人によって見方が変わってくるだろう。
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