ベルノライト(ウマ娘)
べるのらいと
なんだか私も一緒に レースで勝てたみたい
概要
『ウマ娘シンデレラグレイ』に登場する栗毛の小柄なウマ娘。競走ウマ娘としてカサマツのトレセン学園に入学し、オグリキャップとは席が隣のクラスメイト。近しい者からは「ベルノ」の愛称で呼ばれている。
温厚篤実な性格で、引っ込み思案気味。といっても三バカのオグリに対する態度に怒るなど臆病なわけではない。
マイペース過ぎるオグリを何かと気にかけるうちに友人になり、ボケ倒す彼女へのツッコみで忙しくしている。北原トレーナーのスカウトを承諾したオグリに誘われる形で、一緒のチームに所属することになる。
アスリートとしての素質は地方レベルで見ても凡庸なもので、第7Rで迎えたデビュー戦ではレースシーンすらまともに描かれないままにボロ負けし、周囲との才能の差を痛感させられることになる。
第13Rでは、北原に「ゴールドジュニアにて勝てば中央、負ければ東海ダービーを目指す」という二択を突き付けられたオグリを案じるモノローグ内で「わざと負けるような事をすれば レースからは永久追放」というレースシリーズの御法度に触れるなど、知識は相応に持ち合わせている。
ウマ娘の為、基礎的な身体能力は人間以上で自分の身長とそう変わりがない大量の資料を特に重そうなそぶりを見せず運んでいた。
実家が各地に支店を持つウマ娘専門の大手スポーツ用品店「Light-Sports」を営んでいるためレース用具には詳しく、オグリの豪脚に耐えうるシューズ選びや調整を自ら買って出ている。技術力もかなり高いらしく、材料さえあれば一から蹄鉄を作ることもできる模様。
学業においても優秀で、海外のウマ娘との英会話もこなし、持ち前のコミュニケーション能力でレースの情報収集に勤しむといった活躍も見せている。
競走ウマ娘として伸び悩む一方、快勝を見せるオグリのサポートや、彼女から向けられる感謝にやりがいを見出すようになり、オグリの移籍を機に裏方へ転向。中央へと赴く彼女のサポートを続けるために、トレセン学園スタッフ研修生枠の編入試験に難なく合格し、揃って中央に転入した。
『ウマ娘』シリーズに登場する準レギュラー級のウマ娘としては初めて「レース以外の道」に進む事を選んだキャラクター。
中央でもオグリのサポートに徹しながら、六平トレーナーのチームでリアクション担当を務めており、フォローに気を利かせるベルノに対してオグリが「ベルノ好き」と言いながら力いっぱい抱きしめるのが一つのお約束となっている。
六平からは「トレーナーの素質がある」と冗談交じりで評価されている。
単行本第2巻では表紙を飾った。
モデル
モデルとなった競争馬は、笠松時代のオグリキャップ号と同期の牝馬・ツインビー号と推測されている。分かりやすいところでは「B」を象った二つの髪飾りと左の耳飾り、名前に関しては同名のゲームに登場する要素――アイテムの「ベル」や登場人物の「ライト」――が含まれるという説も。
史実に対応する役どころとしては、オグリと共に中央に移籍した三輪勝装蹄師とのミックスと推測される。
なお、ツインビー号は中央競馬に移転しておらず、地方でも1988年5月12日に中京競馬場で行われた「ふじのはな特別」(結果は10頭中7着で入線)以外は全て笠松を主戦場とし、45戦10勝の戦績を挙げている。
父にあたるナイスダンサー号は、カナダで「ブリーダーズステークス」(カナダ三冠の最終戦となる重賞レース)を主として重賞で6勝を挙げ、通算でも20戦10勝と活躍、引退後は種牡馬として日本にやって来た優駿であり、同じくナイスダンサーを父に持ち、「善戦マン」の愛称や「3年連続有馬記念3着」といったエピソードで有名なナイスネイチャ号はツインビーの3歳年下の産駒。