地獄釜の肉助
じごくがまのにくすけ
「さよならは~言わないわよ~卍丸~」
概要
CV:内海賢二
『天外魔境Ⅱ』に登場するキャラクター。
根の一族の将軍で、石見の国にある暗闇城城主。根の国の料理人であり、白いコック帽をかぶって、丸々と太った男性の姿をしている。変身後の姿は筋骨隆々としたイノシシの化け物。
人を豚に変える能力を持ち、豚になった人間を毎日食べている。また津和野村の姫に化けるなど、変化能力も持つ。
自称『ニック』で、戦国卍丸にも「ニックって呼んでね」と言っている。
オカマであり、卍丸のような若い男の子(美少年)が大好きなショタコン。そのせいか、卍丸に対しては妙になれなれしく、ハイテンションなオネエ口調で話してくる。
出雲と石見の国境にある縁切洞でシロをさらって、シロに改造をほどこして卍丸たちにけしかけたり、大勢の犬たちをさらって犬神寺で改造手術の実験に使うなど、明るい口調とは裏腹に冷酷非道な性格。
さらに石見の国の人々を豚に変えて、何も知らない人が逃げてきた豚(肉助に豚に変えられた人間)を普通の豚と思って食べたり、装備品(豚皮の帽子や沓等)に加工して売るなど、大勢の人間に地獄を味あわせた。ちなみに暗闇城攻略後に石見の国の村を訪れると、豚に変えられて助けを求めて逃げてきた娘夫婦を知らずに食べた人たちが嘆き苦しんでいる姿を見れる。
足下兄弟ともオカマ同士気が合うのか、暗闇城手前にある黄昏洞の周辺に彼らのぼったくり宿を開くことを許可して、連携して卍丸一行を苦しめた。
暗闇城にやって来た卍丸たちを豚に変えるが、駆けつけたカブキ団十郎の術により卍丸たちは元に戻され、それにキレた肉助が本性を現わしてボス戦闘になる。通常は二段階に分けて行われるボス戦闘が第二形態による戦闘からスタートする、連戦がない珍しい将軍。
卍丸たちに敗れた後、死に際に「お願い…アタシを食べて」と言い残すなど、このキャラとは違う意味でプレイヤーに強烈な印象を与えた敵である。
髑髏譚では
『天外魔境I・II架話 髑髏譚 -SKULL TALE-』にも登場。他のキャラたちと同じく、ゲーム本編と性格設定が違っている。
表向きは「多田満足(ただのみちたり)」という偽名で侍を装っている。ネの一族の親方(ネの主)として菊五郎やガーニンたちと共に一族再興のために暗躍している。料理人でもあり、とても料理上手。雪姫や幻王丸たちと出会い、一族の悲願のために共闘することになる。そのためには援助や支援を惜しまないなど、とても気前のいい人物。
戦闘のときは、顔に化粧をして(黒と朱で隈取りのような模様を描く)、胸まである黒い前掛けに黒い帽子をかぶった料理人の格好をして、二丁の大きな包丁を武器に戦う。
ゲームではハイテンションな性格のオカマ(さらにショタコン)で陰険悪質だったが、髑髏譚では中小企業の社長という雰囲気で、気前が良く、とても気さくな性格になっている。…と言っても、それは仲間や身内に対してだけで、敵対する相手やその関係者には情け容赦なく、雪姫が殺した綾姫の顔の皮を包丁で剥ぐよう指示するなど(雪姫が綾姫に化けるのに必要なため)、目的を果たすためには冷酷に徹する。
口調もゲームではオネエ口調だったが、髑髏譚では関西弁になっている。
ゲームでは卍丸に興味津々なショタコンだったが、髑髏譚では発情した雪姫の相手を務めたり、雪姫を嫁にしたい(独身では表向き何かと不便という理由もあったが)と幻王丸に言うなど、ショタコン趣味はまったく見られなかった。