概要
ピー・クラハン/ガハン(Phi Krahang ผีกระหัง/กระหั)とは、タイ王国で伝承される妖怪「ピー」の一種である、黒魔術に手を染めて人を傷つけた男が死後に地獄に落ちて化けるという悪霊。
両目をギラギラと光らせ、腕にグラダンファットカーオという丸い笊を持って羽ばたきながら、伝統的なふんどしを締めた股にサークタムカーオという脱穀棒を挟んで空を飛びまわる。
女幽霊であるガスーとは対になる存在であるともいわれており、夜になると現われ人々に襲いかかって危害を加えたり、汚物や死んだ鶏を食べるといわれている。
創作での扱い
原典では怖ろしい存在であるが、タイ文化ならではの奇怪な外見をしていることから、1980年代に電球のCMでキャラクター化されたことを皮切りに、1991年に映画『กะหัง(カハン)』『กระหัง(クラハン)』が制作されている。
また漫画やアニメなどの子供向け作品ではユーモラスな性格付けをされ、その出自とは真逆の慈悲深い者も登場している。