概要
毎年12月上旬(1日~6日)、埼玉県秩父市にある秩父神社で行われている祭り。
京都の祇園祭、飛騨の高山祭と合わせて「日本三大曳山祭」と呼ばれているうちの1つ。2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されている。
祭りの起源は、はるか昔秩父神社で毎年行われていた例大祭から。江戸時代初期の寛文年間に「付け祭り」として笠鉾・屋台が曳かれ始めるようになり、現在に至る。
秩父市街を曳き回されるのは笠鉾2基と屋台4基、合計6基の山車。すべての山車が国の重要有形民俗文化財に指定されている。
- 2日の「宵宮」は前夜祭に相当し、朝から4基の山車の曳きまわしが行われ夜に屋台牽引と花火の打ち上げがある。
- 3日の「大祭」が本番。朝からすべての山車の曳きまわしが行われ、夜には神事として秩父神社から御旅所(秩父神社大祭御旅所)へ向けて御神幸の行列が並ぶ。
ちなみに
- 地元・秩父市出身の落語家・林家たい平は毎年この時期になると秩父夜祭の告知を行っている。大喜利の回答における「祭りネタ」はこの秩父夜祭からのアレンジ。また2018年には彼自身が囃子手に選ばれている。
- 諸事情で開催規模を縮小する年もある。雨や雪などの天候不良によるものが多いが、1988年の昭和天皇の体調不良、2020年・2021年のCOVID-19など、別の要因による開催規模縮小の事例がある。