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百式司偵の編集履歴

2012-03-05 11:22:14 バージョン

百式司偵

ひゃくしきしてい

陸軍の戦略偵察機。型番は「キ-46」。高速であり、陸軍の主力偵察機として終戦まで活躍した。B-29迎撃のために機銃を搭載した型もある。

特に三型が有名である。

最大速度は630km/hにもなり、陸軍最速である。特に三型が有名である。

(イラストは2型)


通称は百式司偵、百偵、百司、「ヨンロク」(キ46なので)と呼ばれた。

連合軍のつけたコードネームはダイナ(Dinah)。

また、前線の兵士にはビルマの通り魔、地獄の天使、空のユリ、写真屋ジョーとも。

陸軍最速の偵察機

初飛行は1939年11月。

最初の試作機(キ46)の最高速度は540km/hの高速を記録した。

これは一式戦闘機零戦の試作機をも凌駕するものである。


だが要求仕様は『600km/h以上』だったので、陸軍は採用をためらった。

対する三菱(開発元)は、引き続きさらなる高速を追及するという条件を提示した。

1940年(皇紀2600年)、キ46は『百式司令部偵察機』として仮採用される事となった。


皇紀2600年

この年に採用された機材に関しては、陸軍・海軍で名称が違う。

海軍では「零式」だが、陸軍ではこの「百式」という呼び方を使った。


実戦について

仮採用となった百式司偵はさっそく戦線に投入された。

1941年3月に初飛行した二型は最高速度604km/hを記録した。

12月には太平洋戦争が開戦し、全ての戦線で活躍している。

陸軍のみならず海軍にも協力し、日本の戦略偵察を一手に担い続けた。


1943年3月、エンジンを改良して空力を改善した3型が登場。

最大速度は630km/hにもなり、陸軍最速である。

のちに排気を推進力に変換できるように改良し、さらに12km/h程度の向上に成功したようだ。


1944年5月、迎撃機として20㎜機銃を機首に装備した三型乙が登場。

さらに37㎜砲を斜め銃として追加した三型乙+丙が登場した。


武装について

後部座席には7.7mm機銃(イギリス製ルイス機銃のコピー)を搭載することも可能である。

だが偵察機として何より重要なのは高速であり、

取り外すべき重量物の筆頭として、真っ先に降ろされる事も多かったようだ。


もちろん、迎撃機として改造された三型乙などは機首に20㎜機銃を装備した。


松本零士の百式司偵

主役になる事は少ないものの、脇役としてはたびたび登場している。

ただし、当時の日本軍の象徴として、

『エンジン不調で撃墜される』

『待ち伏せされて、コマに描かれる事もなく撃墜』

などの不憫な扱いをされる事も多い。

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