2010年に宮崎県で猛威をふるった重篤な家畜伝染病・口蹄疫の問題に対し、全くと言って良い程適切な対処をしなかった(当時の)農水大臣の無策と態度を批判する際付けられるタグ。
別に、海外視察の名を借りて職務放棄するような無能者が何かやったところで効果はなかったかも知れないが、民主党には危機管理能力がない、もしくは危機に際して敢えて何もしない事が露呈するひとつのきっかけとなったのは間違いない。宮崎は政治的には古くから保守的な土地であり自民党を支持する土地への見せしめであったのではという推論も存在する。
しかも何が一番救われないかと言うと、この重大な出来事が「後の日本の行く末を鑑みればほんの序章に過ぎなかった」と言う事実である。
またこの一件は、大臣の無能以外にも多数の問題点がある。
なぜか大手テレビ局のニュースでは東国原英夫県知事の要請を民主党が突っぱねたり独自にとろうとした対策を差し止めして妨害したこと、少し前に韓国で口蹄疫が発生し韓国からの研修生が大量に日本についたころあいに口蹄疫が広がり始め何者かによって種牛の冷凍精子が各地で盗まれると同時に研修生達が姿をくらましたこと、などはいっさい報道されなかった。むしろ一連の騒動を知事に押し付けるような報道が相次いだ。ちなみにこの一連の悲劇を収束させたのは当時野党であった自民党が尻拭いのようにとった動きとめげずに対応や対策を徹底した知事による所が大きい。
しかし、後の調査により3月末には口蹄疫の感染が疑われる個体が発見されていた上に県側が4月7日に発見された口蹄疫の可能性がある個体の検査をせず経過観察だけで実際に調査機関に送ったのは4月19日と初動の遅れ等があった等の事実は無視されている。
そもそも、家伝法は法的受託業務でありその責任は県にあるという最低限の常識が抜け落ちていることが多い。