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マーダーIIの編集履歴

2022-06-01 11:03:31 バージョン

マーダーII

まーだーつばい

第二次世界大戦中にドイツが開発した対戦車自走砲

概要

第二次世界大戦中にドイツが開発したマーダー(マルダー)シリーズのうちII号戦車をベースにしたもの。

以下の二種類が存在する。

  • II号火炎放射戦車をベースとしソ連製の76mm野砲を搭載したモデル(Sd.Kfz.132)
  • II号戦車F型をベースとしドイツ製の75mm PaK40対戦車砲を搭載したモデル(Sd.Kfz.131)メイン画像中央の車両

76mm砲型の開発

ソ連製の76mm砲というのははドイツ軍が独ソ戦の初期にソ連のF-22野砲鹵獲したものである。これをPaK40と同等の対戦車能力を発揮できるように改造して使用した。当時強力な対戦車砲としてPaK40の開発が進んでいたが、本格的な量産はまだ始まっていなかったので、数が揃うまではF-22が代用になった。


II号火炎放射戦車は、II号戦車D/E型をベースに開発された火炎放射戦車で、武装を全て撤去した上で車体を自走砲のベースにとした。この火炎放射戦車はD/E型を改造して製造された後にD/E型の生産ラインを転用して新造車両量産も行われていた。しかし、この火炎放射戦車は実用性が低いことが判明し生産・配備は中止になりその生産ラインはマルダーIIの生産へ転用されることとなった。

当時、新造される通常型のII号戦車は自走砲製造に割り当てる余裕がなかったため、代わりに迷走の末行き場を失っていたD/E型が自走砲のベースに利用されたのだった。

なおII号火炎放射戦車の元となったII号戦車D/E型は1938年に開発された高速戦車だったが、期待外れの性能のため少数生産のみで生産・配備が中止され、火炎放射戦車に改造されていた。


75mm砲型の開発


PaK40の完成を待って生産されたのが 75mm砲型であり、時間的余裕をもって開発されたため、様々な面で見直しが行われ、急造型であった76mm砲型とはほとんど別物になっている。


この頃には通常型のII号戦車の供給に余裕が生じていたので、ベースも火炎放射戦車ではなく通常型II号戦車の後期型に相当するF型に変更されている。

76mm砲型は開発を急いだことと既存の車両を改造するという制約から対戦車自走砲としては背が高くなり隠蔽性に問題があった。

75mm砲型はF型の新造車台がベースとなり、主砲の取り付け方法が見直され、背の低いデザインに改められている。

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