「犯罪だと? 貴様、どの口が言うんだ…」
「そうか……貴様はこの世にいる資格のない外道のようだな」
「黙れ…… 貴様は殺した家族の願いは聞いたのか?」
「どうせ……ロクなことじゃない」
対象
被害者の妻と子供二人を殺害して、家に放火し、さらには大物政治家の父親から大金を脅し取っていた男に執行。
概要
古代ギリシャの暴君ファラリスが真鍮細工師のペリロスに命じて開発させたと伝えられる処刑装置。実物大の真鍮製の雄牛の模型の中に罪人を閉じ込め、下から火を燃やすことによって、模型の中の温度を数百度に上昇させ、じっくりと時間をかけて中の罪人を焼き殺す。その高熱によって生きながら焼かれる罪人の絶叫は、模型の外では本物の雄牛の鳴き声のように聞こえるという。
余談
文献によると、これで最初に処刑されたのはファラリスに騙されて実験台にされたペリロスであり、後にファラリス自身も反乱が発生して地位を追われた際にこれで処刑され、最後の犠牲者になったと伝えられる。尚、後のエピソードでは、この回の罪人の父親のように犯罪の隠蔽に加担した者は、たとえその経緯が脅迫によって渋々による場合であったとしても例外なく罪人と共に処罰されているが、この罪人の父親は伊集院から「親も親だな」と内心酷評されはしたものの息子と一緒に処刑されることはなかった。ただし厚木亮の父親等のようにマスコミに情報をリークされ社会的に失墜した可能性は高い。