概要
漢字表記は『滑瓢』。ぬうりひょんと呼ばれることもある。 人の家に勝手に上がり込み、何食わぬ顔でお茶飲んで帰っていくという妖怪。妖怪と言っても、後頭部が突出して大きく描かれる以外は人間の老人とほとんど変わらぬ外見をしている。
元々は絵姿と名前のみ存在する妖怪だったが、近年に至って様々な属性・設定が付加され、そのイメージが確立していった。特に、近年一般的な「妖怪の総大将」とする設定は民俗学者・藤沢衛彦氏が自身の著述の中で記したものであるが、『ゲゲゲの鬼太郎』でその設定が踏襲された事から広く一般に浸透しており、近年の妖怪関連の創作でも概ねこの設定が採用されている(例外は「地獄先生ぬ~べ~」。この作品ではぬらりひょんの正体を来訪神の零落した姿としている)。
因みに、岡山県では海坊主の一種をぬらりひょんと呼ぶ。これはカツオノエボシなどの浮遊性クラゲが正体だとする説がある。
『ぬらりひょんの孫』のぬらりひょん
主人公・奴良リクオの祖父で、関東妖怪総元締「奴良組」の初代組長。 いつの間にか家に上がりこむという性質は、他者の視覚認識に干渉する特殊能力としてアレンジされている。
詳細はぬらりひょん(ぬら孫)で説明。pixivでは総大将タグが使われることが多い。また、大半が若いころの美男子姿で描かれている。
『GANTZ』のぬらりひょん
大阪編のボスキャラクターとして登場。1体で100点という高得点が設定されており、それに見合う恐るべき戦闘能力を誇っている。
意識の外からの攻撃(つまり不意打ち)でないと決定打を与えられないという特性を持ち、何度倒しても(倒したように見えても)再生してパワーアップしてしまう。登場直後は一般的なぬらりひょんのイメージに沿う老人姿だったが、戦いの中で変身と再生を繰り替えすうちにどんどん禍々しい姿に変貌していく。
目から放つ怪光線、触れることなく人体を破壊する念力、自分の体を自由自在に変形・増殖させる変身能力、GANTZハードスーツと互角に殴り合うパワーなどで大阪及び東京のGANTZチームを苦しめた。
関連タグ
効率の良い検索を行うため、版権作品に登場するぬらりひょんには作品名タグの併用を推奨したい。