CV:久野美咲
概要
アビスの「とある場所」に生息する謎の生き物。
両サイドから後頭部を囲む、外向きにはねた羽のような髪、黒っぽい色の肌、四本ある腕を持つ、異形のハーピィを思わせる姿を持つ。
顔立ちは母親の面影を色濃く受け継いでいるようだ。
性別はおそらく雌。
作中の一部の人々からは「成れ果ての姫」と呼ばれているが、その詳細や真偽については謎に包まれている。
記憶を失う以前のレグの事を知っており、何らかの関わりがあったことが示唆されている。
語尾に「そす」と付く口癖があり、ファンの間では「そす子」の愛称で親しまれている。
性格は姫と呼ばれる様に誇り高く獰猛だが、年頃の少女らしい素直さや好奇心旺盛な一面も待ち合わせている。
成れ果てのナナチ同様身体は芳しい匂いがするらしく、お尻はリコ曰く「お日様とふかしたお芋」の香りがする。
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以下、重要なネタバレ
実はイルミューイが『欲望の揺籃』を使い、村の外に産みおとした彼女の最後の娘。
名前は村から離れたのち、出会った干渉器の1体につけてもらったもので「ファウ」=尊い娘、「アプタ」=不滅のものという意味からで「果てぬ姫君」という意味が込められている。
そして彼女はその干渉器に「ガブールン」という名前を与える。
その後育ての親として大切に世話してくれていたガブールンをリュウサザイに破損され泣いていたところを、記憶を失う前のレグと邂逅。最初は警戒していた彼女であったが次第に彼に懐き、初めての友人兼初恋の相手として心から慕う様になった(この頃「そす」と語尾につけると上品な言葉になると教わり、以降「〇〇そす」等と語尾につけるのが癖となった)。そして彼とある「約束」をし、彼を送り出した後その帰還を辛抱強く待っていた。
そしてレグの帰還を知り、人間の形を失い村と化した母の魂の解放と生まれてすぐ死に食べられてしまったり生まれることができなかった多くの兄姉達の無念や怨念を晴らすという使命を果たすべく自身も村付近へ帰還。しかしながら肝心のレグは自身との「約束」どころか自身の事すら忘れてしまっていた。
村の外で誕生したためか村内に入る事が出来なかったが、レグの火葬砲によって入口を破壊してもらった事で侵入を果たし、兄姉達の助力をもって村人達への復讐を決行。しかしベラフから贈り物として生命と共に捧げられた「記憶」によって、母が必ずしも孤独で不幸ではなかった事を知り存在意義が揺らぎ始め、自身との記憶を失ったレグの事もあり自暴自棄に陥り、更に混乱に乗じて村に侵入してきたリュウサザイに襲撃され心身共に満身創痍となってしまう。
その際、母を食い物にした仇敵であり自身にも傷付けられたはずの村人達から文字通りの【献身】を受け回復した事で、「自分にはまだまだ知らない事が沢山あり、与えられた『役目』のみが自身の存在意義の全てではないのではないか」と考える様になり、自我に目覚める。そして村人達のほぼ全てから差し出された身体を食い力をつけ、遂に母の魂を解放するという本懐を遂げた。
全てが終わった後、村の護りが無くなった影響で第6層の上昇負荷を受け余命僅かとなった「祖母」ヴエロエルコとの邂逅を果たす。そして彼女から生前の母の様子を聞き届け、その最期を看取り彼女の遺体を埋葬、菩提を母のものと共に弔った。
そしてレグから共に旅に加わってほしいと誘われ、最初は「『約束』を思い出せないレグと一緒になっても意味がない」と拒むが、その直後の彼の渾身の言葉を聞いた事で、彼が約束の内容は【思い出せず】とも結果として約束を【果たしてくれた】ため良しとしたのか、「考えておくそす」と言いつつもリコ達の仲間(リコさん隊)に加わった。
リコの事は当初はレグの自分との記憶を奪っただけでなく自身の使命の邪魔をする敵として激しく憎悪し、殺害しようとまでしたが、ガブールンに阻止される。全てが終わった後「レグが記憶を失っても尚優しい心のままなのはリコが側にいたお陰であり、ガブールンが阻止してくれたお陰で、彼女からもたらされる素晴らしい経験を味わう事が出来た」という事に気がつき、彼女を赦し、旅を経るうちに彼女にも懐く様になった。
尚リコさん隊の中では驚異的な身体能力、治癒力に加えアビスの上昇負荷を受けない事や危機察知能力に優れている事から、周囲の警備及びレグと共に戦闘員の役目を負っている。
誕生にアビスの遺物が関係しているという事実が関係しているのかは謎だが、命を響く石となった者達と意思疎通が出来る。その能力によって、石となったばかりのプルシュカの声を聞き、ガブールンと共に彼女を村まで連れて行き、本来のあるべき姿(笛)となるきっかけを作った。
ちなみに61話にて…
リコ「ファプタのおまた 穴いっこだ!」 もしかして…単孔目