概要
食べた者はあらゆるものを食材に変えることができる。岩を切るとシュークリームになり丸太を切るとハムに変わるなど能力者のシュトロイゼンがナイフで切った物は無機物でも食べ物になる。
既に食べ物であるもの(ホールケーキアイランドの建物など)を別の食べ物に変えることも可能であり、倒壊するホールケーキ城をケーキに変えて倒壊による城下町への被害を防ぐなど、トリッキーではあるが戦闘に応用も可能である。
上述のように元々一般に人が食べるものでは無い丸太はハムのような肉になり、石はシュークリームになっているがホールケーキ城は見た目が変わらずに通常のケーキと化した。
これが強化されているとはいえホールケーキ城は元々ケーキであり、あくまで似た見た目の食べ物に自動で変化する能力なので見た目がそのままだったのか、あるいは本来見た目も含めて任意の食品にできるがホールケーキ城は既に倒壊中の緊急事態であったためにそこまでやる余裕が無かったのかは不明である。
なお、ビッグマム曰く「シュトロイゼンの能力で変化しただけのお菓子は、腹にはたまるが美味くない」とのこと。しかし評している本人がお菓子については極めつけの美食家であるため、他の人が食べても、またビッグマムにしてもお菓子でなく肉や野菜類も含めて「美味しくない」という評価になるものなのかは不明である。
能力者であるシュトロイゼンは四皇幹部であり、上記のように倒壊する城の中を走り回りながら切り刻んでケーキに変えることは可能であるため、非戦闘員とはいえそれなりの戦闘能力を有していることが覗える。かつビッグマムが全幅の信頼を置く世界トップクラスの料理人である。その点を考えると、恐らく能力者の練度や戦闘力、調理スキルがダイレクトに味を左右するものではない模様。
少なくともビッグマムと初めて会った頃のシュトロイゼンは丸太から生み出したハムのような肉を調理すらせず美味しそうに食べており、またケーキと化しながら倒壊したホールケーキ城が複数の国民の口へ入っているが、ビッグマム以外は誰一人味の悪さに言及したり、吐き戻したりする者はいなかった。
ビッグマム自身も『美味くない』とは言っているが『不味い』とも言っていない。これらを加味すると、取り立てて味が悪いとは言えない代物であることはうかがえる。
また、「シュトロイゼンの能力で変化しただけのお菓子は」と発言しているので、裏を返せばさらに手を加えればビッグマムの舌にも合う菓子になる余地があるとも読み取れる
一応本編で実の名称と具体的な能力が双方描写されている実であるが、シュトロイゼンがほとんど先頭に関わらなかったこともあり、WCI編で登場した多くの実と同様に能力の詳細は不明である。上記のような味にかかわる具体的な能力は言うに及ばず、例えばこれが人体など生物にも有効な能力であるのか、仮に生物に有効だったとしてそれは食べられるのか、食べられた場合元の生物はどうなってしまうのかと言った部分に関しては完全に謎のままである。
現状では唯一の名称が同じ文字だけの悪魔の実だが、由来は料理を意味する英単語「Cook」と思われる。
能力者
- シュトロイゼン…独りぼっちになったシャーロット・リンリンに能力で食事に不自由しないようにした。