概要
英国のリヴァプールおよびその周辺地域で用いられる英語の方言であり、一般にビートルズの英語として知られる。別名リヴァプール弁、マージーサイドなど。
英語に堪能な日本人の中には、学校教育で英語を教わるより前に独自教材で英語の独学を始めた人が多く、とりわけ教材に(子供でも馴染みやすい)音楽を使用する場合はビートルズが好まれることもあって、英国紳士でも面食らうレベルで流暢なスカウスを操る日本人は結構いたりする。
特徴
ゲール語やスコットランド語の影響を受け、多様な方言の話されるイギリス英語の中でもとりわけ独特な英語である。
国際的に有名なビートルズが多様したことから、英国ではコックニーとともに方言英語の代表のような扱いを受けており、その界隈では人気も非常に高い。一方、オフィシャルな場では「ふざけている」と因縁をつけられ、「bag」に「bug」を入れられるなどのいじめを受ける原因になることも多く、本場のリヴァプール人は自身の訛りを恥じる傾向も強い。いわば、日本語における吉本弁のような立ち位置である。
一人称の所有格(my)と目的格(me)の区別がなく、どちらも「mii」である。 「book」「look」「cook」などの「oo」も音が詰まらず、「ブーク」「ルーク」「キューク」のように読まれる。
oの音が「ア」と読むuの音(例:umbrella)に変わることがあり、日本人には「Anna was lying on the floor」が「アンナワズライインアンナフリュア」のように聞こえたりする。
sとshの区別が曖昧で、ビートルズの名曲にある「You say yes, I say no」が「ユシェイイェス、アシェイノー」と聞こえるのもこれが原因。